Menu

Skip to content
AppleScriptの穴
  • Home
  • Products
  • Books
  • Docs
  • Events
  • Forum
  • About This Blog
  • License
  • 仕事依頼

AppleScriptの穴

Useful & Practical AppleScript archive. Click '★Click Here to Open This Script' Link to download each AppleScript

カテゴリー: news

macOS 12.4beta1で「GUIなしツールから起動したAppleScriptでUTIを取得できない」バグ?

Posted on 4月 18, 2022 by Takaaki Naganoya

スクリプトメニューやService Stationなど、「メニューやウィンドウを持たないGUIなしツール」がたくさんmacOS環境にありますが、macOS 12.4上ではこれらのAppleScript起動ツールから起動したAppleScriptから、UniformtypeIdentifiers.frameworkを用いたUTIの取得をブロックされているようです。

スクリプトメニューで実行を確認した(途中までで実行がブロックされてしまった)AppleScriptを、スクリプトエディタ上で実行したところ、問題なく実行されます。ちなみに、内容は選択した画像ファイルをPixelmator Proで超解像処理してクリップボードに設定する(コピーする)という「おかわいらしい」内容のものです。

Service Stationは、コンテクストメニューからのAppleScript実行を可能にするAppleScript実行ツールですが、これについてもしかるべきハンドラを書いて同じAppleScriptを実行させるようにしてみたものの、UTIの取得をブロックされるようです。

→ 追試で、Terminal.app上からosascript経由で実行してみたところ、UniformtypeIdentifiers.frameworkの呼び出しに失敗することが判明

明示的にMain threadで実行しないとダメ???>UniformtypeIdentifiers.framework

AppleScript名:🟧選択中の画像を超解像💝処理してコピー.scpt
—
–  Created by: Takaaki Naganoya
–  Created on: 2021/03/25
—
–  Copyright © 2021 Piyomaru Software, All Rights Reserved
—

use AppleScript version "2.8" — Yosemite (10.10) or later
use framework "Foundation"
use framework "UniformtypeIdentifiers"
use scripting additions

property |NSURL| : a reference to current application’s |NSURL|
property NSArray : a reference to current application’s NSArray
property NSPredicate : a reference to current application’s NSPredicate
property NSURLTypeIdentifierKey : a reference to current application’s NSURLTypeIdentifierKey

set acceptUTI to "public.image"

set aFile to choose file
(*
tell application "Finder"
  set aFile to first item of (selection as alias list)
end tell
*)

–set aUTI to getUTIFromFile(aFile) of me –選択ファイルからUTIを
–display dialog aUTI
–if aUTI is equal to missing value then return

–set uRes to filterUTIList({aUTI}, acceptUTI) of me –選択ファイルのUTIが、受付可能UTIに含まれるかどうかチェック
–if uRes is equal to {} then return –選択したファイルが画像ではなかった

–掃除
tell application "Pixelmator Pro" to close every document without saving

–取得した画像を超解像処理してコピー
tell application "Pixelmator Pro"
  try
    open aFile
  on error
    close every document without saving
    
return
  end try
  
  
tell front document
    with timeout of 3000 seconds
      super resolution
    end timeout
  end tell
end tell

tell application "Pixelmator Pro"
  tell front document
    select all
    
copy
    
close without saving
  end tell
end tell

on getUTIFromFile(aFile)
  set aPath to POSIX path of aFile
  
  
set aWS to current application’s NSWorkspace’s sharedWorkspace()
  
set pRes to (aWS’s isFilePackageAtPath:aPath) as boolean
  
if pRes = false then
    set superType to (current application’s UTTypeData)
  else
    set superType to (current application’s UTTypePackage)
  end if
  
  
set pathString to current application’s NSString’s stringWithString:aPath
  
set aExt to (pathString’s pathExtension()) as string
  
  
set aUTType to current application’s UTType’s typeWithFilenameExtension:aExt conformingToType:(superType)
  
  
set aUTIstr to aUTType’s identifier() as string
  
return aUTIstr
end getUTIFromFile

–UTIリストが指定UTIに含まれているかどうか演算を行う
on filterUTIList(aUTIList, aUTIstr)
  set anArray to NSArray’s arrayWithArray:aUTIList
  
set aPred to NSPredicate’s predicateWithFormat_("SELF UTI-CONFORMS-TO %@", aUTIstr)
  
set bRes to (anArray’s filteredArrayUsingPredicate:aPred) as list
  
return bRes
end filterUTIList

★Click Here to Open This Script 

Posted in Bug news UTI | Tagged 12.0savvy Pixelmator Pro Service Station | Leave a comment

新発売:AppleScript基礎テクニック集(4)〜AppleScript用語辞書の読み方

Posted on 4月 13, 2022 by Takaaki Naganoya

電子書籍の新刊を発売しました。新シリーズ「AppleScript基礎テクニック集」の第4巻、「AppleScript用語辞書の読み方」です。PDF 39ページ、掲載Scriptアーカイブつき。

→ 販売ページ

AppleScript用語辞書の読み方については、業務の一環として記述していても理解していない人も多いので、理解できると大きな力になる内容です。普段使っていないアプリケーションでも、AppleScriptが書きやすくなるはずです。

用語辞書の構成要素

AppleScript用語辞書ってなに?
AppleScript用語辞書を読む前に
AppleScript用語辞書を読むために必要なもの
AppleScript用語辞書の確認方法
参考資料:えせスクリプタブルなアプリケーション一覧
AppleScript用語辞書の表示内容
AppleScript用語辞書掲載のサンプルScript
AppleScript用語辞書の生ファイルを表示
参考資料:用語辞書の生ファイルを得る意義
AppleScript用語辞書の構成要素
えせスクリプタブルな用語辞書の具体例

用語辞書の読み方

GUIアプリケーション操作のAppleScript記述例
アプリケーションのオブジェクト構造を調べる
document
へたくそなサンプルScriptをわかりやすく清書
より高機能なツールによる用語辞書の確認

画面上の機能とAppleScript的な属性値の付け合わせ

オブジェクトのプロパティを取得して調査
オブジェクトの選択状態による結果の変化
オブジェクトのプロパティを取得して調査
複数クラスの属性を継承している場合に
オブジェクトのプロパティを変更するテスト

Posted in Books news | Tagged 10.14savvy 10.15savvy 11.0savvy 12.0savvy | Leave a comment

新発売:AppleScript基礎テクニック集(3)〜ファイル・パス処理

Posted on 4月 10, 2022 by Takaaki Naganoya

電子書籍の新刊を発売しました。新シリーズ「AppleScript基礎テクニック集」の第3巻、「ファイル・パス処理」です。PDF 38ページ、掲載Scriptアーカイブつき。

→ 販売ページ

本書は、まさに「基礎」中の「基礎」ともいえる「パス操作」の基礎的なサンプルを提示して段階的に紹介。最近はCocoaの機能ばかり使っているので、逆にFinderやSystem Events相手に苦労しました。

ファイル・パス処理

ファイル・パス関連オブジェクトの全体像
ファイルパス各形式の特徴や用途
ファイル・パス形式
ホームディレクトリのパスを取得
参考資料:path to で指定できるパラメータ
参考資料:path to temporary items
各種パス形式の変換
パスの組み立て
指定ファイルの親フォルダ(上位フォルダ)を求める
指定パスのファイル名だけを求める
指定パスの拡張子を求める
指定パスの拡張子だけを置換
指定フォルダの存在確認
指定フォルダに指定名称のファイルが存在するか確認
指定ファイルのリネーム(名称変更)
指定フォルダのリネーム(名称変更)
指定ファイルがパッケージかどうかを求める
指定パスからUTIを求める
指定パスがフォルダかどうかを求める
POSIX pathのチルダ(「~」)を展開
フルパスからチルダ(「~」)つきPOSIX pathを計算
特定パスのローカライズ名称を求める
特定パスが所属するドライブ名を求める

Posted in Books news | Tagged 10.14savvy 10.15savvy 11.0savvy 12.0savvy | Leave a comment

iWork Appsがバージョン12.0にアップデートでselection動作正常化

Posted on 4月 9, 2022 by Takaaki Naganoya

昨日、iWork Apps(Keynote、Pages、Numbers)がVer.12.0にバージョンアップしていました。

AppleScript系ではgetコマンドが追加(Keynote、Pages)されたぐらいですが、これによって「selection」の動作がまともになりました。

前バージョンのアップデートで「スライド単位の選択」がselectionで取れなくなったことで、「何か変更しようとしている最中なんだろう」とは思っていました。予想どおりです。selection動作の空白期間を置かず、前バージョンの段階で実装されていたらもっとよかったのですが。

AppleScript対応アプリケーション、スクリプタブルなアプリケーションの世界観は、小さい世界観のものから大きい世界観のものまでいろいろです。

小さい世界観1(一番小さい):
アプリケーション起動、バージョン確認、書類のオープン、書類の印刷、アプリケーションの設定情報の確認

小さい世界観2:
小さい世界観1+アプリケーション固有のコマンドの実行

小さい世界観3:
小さい世界観2+書類やデータ作成のための機能、選択中のデータをおおまかに取得する機能
Keynote v11.xはここ

小さい世界観4:
小さい世界観3+書類上のオブジェクト作成/改変機能、選択中のデータやオブジェクトへの参照を取得する機能
Keynote v12.xはここ? まだ、Chart作成などで未サポートのグラフ形式などもあり、不完全

大きい世界観:
小さい世界観4+書類上のオブジェクトの多数を作成/改変する機能
Adobe InDesign、Word、Excel、PowerPoint、Pixelmator Proなど。かつての(v5ぐらいの)Pagesはここにいた

Keynoteでselectionを試してみたところ、何か書類上のオブジェクトを選択してselectionを実行すると、オブジェクトへの参照を(複数、リスト形式で)取れます。オブジェクトを選択した状態でなければ、書類上のどのスライドを表示中かというスライドへの参照が取得できるようです。

Keynoteにおける処理の自由度は大幅に上がりました。選択中のテキストボックスを取得できれば、その中に含まれるテキストなり書式つきテキストを取得して、書き直し、元のテキストボックスに書き戻すことができます。

選択中のイメージを取得できれば、その画像のパスを求めるかあるいはファイル名を求めて、オリジナルの画像ファイル(書類内に格納された画像、外部に存在する画像かはやってみないと)を画像フィルタ処理などを行って書き戻すといった処理が行いやすくなります。以前までのバージョンでは、選択した画像をいったんコピーしてクリップボードに格納し、そのクリップボード内の画像に対して画像処理していました。

Pagesでも、さまざまなオブジェクトへの参照がselectionによって取得できますが、あいかわらず「ページ」という概念があるんだかないんだか不明で、アプリケーションの根幹にかかわる部分なのでいまひとつ気軽に言えないところではあります。

Posted in news | Tagged 10.15savvy 11.0savvy 12.0savvy Keynote Numbers Pages | Leave a comment

新発売:AppleScript基礎テクニック集(2)〜tellブロックの整理

Posted on 4月 8, 2022 by Takaaki Naganoya

電子書籍の新刊を発売しました。新シリーズ「AppleScript基礎テクニック集」の第2巻、「tellブロックの整理」です。PDF 36ページ、掲載Scriptアーカイブつき。

→ 販売ページ

本書は、AppleScriptのプログラムの7割以上を占めると言われている、tellブロックの記述や整理方法についてまとめています。tellブロックの書き方が楽になれば、すなわちプログラムの7割以上の部分を楽に書けるともいえます。

tellブロックの記述は、AppleScriptのプログラミングにおいて、決して避けては通れない基礎テクニックなのです。

tellブロック

tellブロックの基本構造
省略表記が可能
省略表記の自動判別+自動展開
1行にまとめることも可能
変数, propertyに入れて指定
tellブロックにof itを補う必要があるケースも
it, me, AppleScript
tellブロックの分割
オブジェクト階層をサブルーチンに渡す
ちょっと凝ったtellブロック

GUI Scriptingにおけるtellブロック

画面上のGUI部品を強引に操作するGUI Scripting
手軽,遅い,tell文が深いGUI Scripting
tell文のネスティングを浅く書く工夫

同一アプリケーションの異なるバージョンへのtell

対象アプリケーションの指定方法
アプリケーションの存在確認
アプリケーションのバージョンを検出
Spotlightでアプリケーションを検索
ご参考:Spotlight検索ライブラリをインストール
Spotlightで同じ名前のアプリケーション情報を取得
対象アプリケーションを名前以外で指定

Posted in Books news | Tagged 12.0savvy | Leave a comment

AppleScript最新リファレンス 改訂検討

Posted on 4月 7, 2022 by Takaaki Naganoya

「AppleScript最新リファレンス」は、Piyomaru Softwareでいうところの「広辞苑」「大辞典」みたいなもので、改訂しようとすると、おおごとになってしまいます。

単純にページ数だけならこれよりも巨大な本というのは割とあるんですが、要素が多くて、作るのに「決死の覚悟」が必要な1冊です。

その下に中辞典とかポケット辞典みたいな本があって、細かいテーマごとに最新のアップデートを行なっています。近頃では、「ランタイム環境」ごとの挙動の違いであるとか、制限事項といったものをまとめてみたのが割と「最新リファレンス」改訂を意識した動きです。


▲「やる必要がありそうなもの」をリストアップするとこのぐらいに。Notarization、やったことがないんですよねー。そして、やることが多すぎて嫌気が差してアップデートが頓挫するという….

何回か、最新リファレンスの改訂を思い立ったことはありますが、当時のmacOSがとても目も当てられない状況だったりして(macOS 10.13とか)、表紙だけ作ってみたり、試作品を作ってみては「いかがなものか」と見送ってきた経緯があります。

また、Cocoa Scripting Courseは「最新リファレンス」のために準備した原稿を流用して作っています。「最新リファレンス」の更新に頓挫していなければ、Cocoa Scripting Courseは出てこなかったことでしょう。

一応、理想というか妄想に近い「目標」を立てて、そこに向けて調整したり妥協したりして、たどり着く場所に漂着するというところなんでしょう。

割と「ハウツー要素」とか「入門向け要素」については別の本に肩代わりさせていますし、巨大なテーマであった「Cocoa Scripting」はCocoa Scripting Courseとして独立。OSのアップデートによる変化とか、Scriptの利用・実行環境について注目したり(WebブラウザScripting本で着手)、正直なところ500ページを超える規模の本をそうそう作っていられま…..

作っていますね(汗)。

Posted in Books news | Leave a comment

新発売:AppleScript基礎テクニック集(1)〜間接指定

Posted on 4月 6, 2022 by Takaaki Naganoya

電子書籍の新刊を発売しました。新シリーズ「AppleScript基礎テクニック集」の第1巻、「間接指定」です。PDF 36ページ、掲載Scriptアーカイブつき。

1年に15冊も書いていると、割とPiyomaru Softwareの電子書籍も数が増えてきまして……何がどういう人向けのものなのか、おおまかなマップを示してほしいという話を聞くようになりました。

「基礎」とはいっても、入門者が読むような内容ではなく、脱・初心者とか中級者(とりあえず、目的のScriptを組めるレベル)向けといったところでしょうか。

目次:

間接指定

直接指定と間接指定
処理データの間接指定(配列から指定)
Unicode文字の間接指定
date(日付)オブジェクトの間接指定
ファイルパスの間接指定
参考資料:path to で指定できるパラメータ
音声読み上げキャラクタの間接指定
実行Scriptの間接指定
コマンドの間接指定
実行ハンドラ(サブルーチン)の間接指定

間接指定の導入実例

間接的に表同士の重なりを検出
間接的に表同士の重なりを検出
間接的にチェック範囲を検出
直接指定から間接指定に書き換えた結果
実際のScript

Posted in Books news | Tagged 12.0savvy | Leave a comment

基礎テクニック集を編纂中

Posted on 4月 3, 2022 by Takaaki Naganoya

AppleScriptの日常的かつ基礎的なテクニックをまとめた 、小規模でお求めやすい価格の電子書籍シリーズ「AppleScript基礎テクニック集」を刊行する予定です。

表紙をとりあえず作ってみましたが、この表紙を1シリーズ分作る瞬間が一番楽しいですね。


Racool_studio – jp.freepik.com によって作成された business 写真

→ AppleScript基礎テクニック集①間接指定


Technology photo created by drobotdean – www.freepik.com

→ AppleScript基礎テクニック集②tellブロック


Lookstudio – jp.freepik.com によって作成された people 写真

→ AppleScript基礎テクニック③ファイルパス処理


Student with laptop photo created by freepic.diller – www.freepik.com

→ AppleScript基礎テクニック集④AppleScript用語辞書の読み方

(以下省略)

Posted in Books news | Tagged 12.0savvy | Leave a comment

メニューからAppleScriptを呼び出すツールへの不満

Posted on 3月 28, 2022 by Takaaki Naganoya

macOS標準搭載のスクリプトメニューをはじめ、これまでにいろいろなツールが登場してきました。

しかし、どれもこれも機能が不十分で、満足できるものではありません。使えば使うほど「なんか違う」と感じてしまいます。

(1)メニューツールとScriptの連携ができない
(2)メニューに入れたScriptの説明を表示する機能がない
(3)明示的なメインスレッド実行ができない
(4)エンドユーザーにはFinder上のコンテクストメニューは認知されているものの、メニューバーに表示するスクリプトメニューの認知度が低い
(5)メニューに入れるScriptをオンラインアップデートできない

というところでしょうか。

Script Menuは、(1)〜(5)すべて満たしていません(その後のアップデートで(3)ができるようになった。ただし、対応OSバージョンが不明確)
Fast Scriptでは、(2)〜(5)を満たしていません(1ができるのはえらい)。
Service Stationは、(1)〜(3)(5)を満たしていません。
Event Scriptは、(1)〜(5)すべて満たしていません。

とくに、(2)(3)(5)が問題だと思っています。各アプリケーション内蔵のスクリプトメニューも同様です。

メニューに入れてフォルダ分けしているとはいえ、名前だけ見てもそのScriptがどのような内容であったかを覚えていられないと思います。その内容を思い出すために(2)が必要です。

メインスレッド実行してくれないと実行できないScriptが存在しているため、(3)は欠かせません。

Scriptを自分で書いてメニューに入れられるユーザーがそれほどいないため、提供側がScript内容を配信してアップデートできるようにする必要があると思います。

ただし、Mac App Store経由で配信すると、(5)のような運用は許されません。そのため、Mac App Store以外で配信する形にしなければなりません。

さらに、メニュー内容の多言語対応も問題です。英語環境では英語で、日本語環境では日本語で表示されてほしいところです。

大事なのは、内容(Script)側であってスクリプトメニューアプリケーション側ではないのでは? というのが自分の考えです。

Posted in news | Tagged Script Menu | Leave a comment

新刊電子書籍「Cocoa Scripting Course #4 System Hardware & Software Information」を刊行

Posted on 3月 28, 2022 by Takaaki Naganoya

電子書籍新刊「Cocoa Scripting Course #4 System Hardware & Software Information」を刊行しました。全561ページ、添付サンプルScript数665本となっています。最新のmacOS 12とM1 Mac環境での検証・対応を行なっています。

→ 販売ページ

AppleがmacOS 11上で作った「M1上でAppleScript+Cocoaの処理が遅くなるバグ」に邪魔され、これを解消するようテストやバグレポートを重ね、macOS 12側で問題が解決されました。こうした状況を受けてようやく本シリーズの刊行に復帰できました。

監修のedama2氏をはじめ、LateNight SoftwareのMark Alldrit、Shane Stanley、収録・紹介に許可をいただいた各種Frameworkの作者の皆様に感謝申し上げます。

Posted in Books news | Leave a comment

macOS 12.3上でFinder上で選択中のファイルをそのままオープンできない件

Posted on 3月 28, 2022 by Takaaki Naganoya

macOS 12.xはAppleScriptの処理系に対して、主にセキュリティ面でいろいろ修正が加わっています。

この修正は、セキュリテイを「高める」という名目のもとに行われているのですが、セキュリティ面での課題さえ片付けられれば、その他に悪影響を及ぼしていたとしても「知ったことではない」というのがAppleの態度です。そして、その問題に対してユーザー側から文句が出てこなければ、そのままです。

–> View Demo Movie

とくに、深謀遠慮な考えとか、素晴らしい見通しとかはなく、「上から言われたからやっている」というやっつけ仕事感を感じます。

AppleはSteve Jobsが作り上げた秘密警察みたいな組織になっていて、チーム間の権限の切り分けが病的なまでに行われており、チームが違うと会社が違うぐらいの隔たりが発生しています。それは、Steve Jobsという「垣根を無視して横断して歩く異物」がいたから成立する組織であって、官僚化、硬直化が絶賛進行中といったところです。

話を戻しますが….たしかに、そうした機能的なアップを伴わない修正で何も問題(副作用)が起こらなければ「セキュリティが高まったのでよかったね」という美談になるわけですが、たいていの場合にはそうなりません。意図していなかった箇所に副作用が生じます。

あるいは、セキュリティのポリシー同士が実は矛盾を生んでいる、という状況になっていて、Aという問題とBという問題を解決した結果、あらたにCというもっと巨大な問題が発生する、とかいった状況は容易にあり得るわけです。それでも、各担当者は誠意をもってその仕事に取り組んでいるわけで、こうした「人間的に尊敬できて素晴らしい能力を持ったスタッフ」による「熱心かつ誠意あふれる真摯な仕事」が合成された結果、「見たことも聞いたこともない間抜けな理由から生じる猛毒にまみれた悪意」が合成されてしまうことが、現在のTim CookのAppleの下ではあり得るのです。

「Finder上で選択中のファイルをそのままオープンする」

というのは、ここ数年というよりもAppleScriptを覚えたてのころにちょろっと書いて実行したぐらいであり、実際のところ「それがどうした?」というレベルの処理です。

AppleScript名:Finder上で選択中のファイルをオープン.scpt
–macOS 12.3でエラーになる処理
tell application "Finder"
  open selection
end tell

★Click Here to Open This Script 

Finder上で選択したファイルに対する処理は、きょうび何かのアプリケーションに渡さなくてもAppleScriptだけで処理できてしまうことが多いということもありますし(画像とか)、選択されたファイルをそのままオープンするという「1=1」みたいな処理はやりません。

選択したフォルダの中をすべてSpotlight経由で走査して、指定の形式のファイルだけをリストアップして、順次処理するようなものになっています。

ただ、10年たっても20年たっても「1=1」みたいな処理しかしていない人がけっこういて驚かされると同時に、意外なところで(Adobeのアプリケーションでアプリケーション間の連携に)使っていたりして、修正されないと困るケースは多いようです。

Shane StanleyがLateNight Softwareのフォーラムに投稿した、こうした処理への迂回Scriptがありました。さすがです。

Finder経由で書類のオープンと、その書類を作成したアプリケーションの起動を促すという、macOS 12.3で問題が起こっている処理を、Cocoaの機能を用いることで迂回してしまおうというものです。

ただ、そのままではFinder上で指定したファイルを1つオープンするという実証コードのレベルのものだったので、複数のファイルが選択されたものをオープンするように書き足してみました。

AppleScript名:macOS 12.3でFinder上の選択中のファイルをオープン.scpt
—
–  Created by: Shane Stanley
–  Created on: 2022/03/24

–  Modified by: Takaaki Naganoya
–  Modified on: 2022/03/27
—
— macOS 12.3でFinder上のselectionをただopenすると、作成したアプリケーションは起動するが、書類はオープンされないバグ
– に対処したもの。複数ファイルの選択状態を処理する場合がほとんどなので、若干追記
– ただ、漫然と選択したファイルをオープンするという処理はやっていないので(なにがしかの処理を自前でやるので)

use framework "AppKit"
use framework "Foundation"
use scripting additions

tell application "Finder"
  set aSel to selection as alias list
  
if aSel = {} then return
end tell

openFiles(aSel) of me

on openFiles(pathList as list)
  repeat with i in pathList
    set j to contents of i
    
openFile(POSIX path of j) of me
  end repeat
end openFiles

on openFile(thePath as string) — POSIX path
  set ws to current application’s NSWorkspace’s sharedWorkspace()
  
set theURL to current application’s |NSURL|’s fileURLWithPath:thePath
  
ws’s openURL:theURL
end openFile

★Click Here to Open This Script 

Posted in Bug file news URL | Tagged 12.0savvy Finder | Leave a comment

macOS 12.x上のAppleScriptのトラブルまとめ

Posted on 3月 20, 2022 by Takaaki Naganoya

現在進行形で発生しているAppleScript系のトラブルについてまとめておきます。macOS 12になって、AppleScriptの処理系の根幹部分にいろいろ手が加わっており(だったら機能追加してほしい気がする)、不具合なのかセキュリティポリシーとの不整合なのか(そんなもん、社内で調整してほしい)よくわからない問題がいろいろ生じています。

Apple自身が機能ごとのリリースノートを出さないようになり、こういうときに困ります。macOS 12.xで見られた不具合の中には、かなりApple自身の邪悪なポリシー運用の結果として顕在化したものもあるので、明文化できないのでしょうか。何をやった結果として発生した問題である、と書いてしまうと「なんでAppleはそんな邪悪なことをやっているの?」と世界中からツッコミを受けるに違いありません。

問題1:Scriptを実行すると「表があふれました」と謎のエラーが表示される(解決したか不明)

macOS 12.3で解消されるか? と見ていましたが、完全に対処できている感じではない様子。
→ 関連情報:SkimのAppleScriptサポート機能にバグ
→ その後、この「表があふれました」エラーには遭遇していないので、問題は解決されたのでしょう。ただし、油断しているとmacOSのマイナーアップデート時に何かやらかす可能性があります。

問題2:12.3betaで発生した「AppleScript書類をオープンできない」問題(解決)

これについては、12.3Release版では発生していないもよう。息が止まるかと思うほど焦りました。電子書籍1つ作るにしても、手間のかかる作業の多くをAppleScriptで自動化。そうでなければ、そんなにポンポン書けません。

問題3:インストールされていないアプリケーションを操作するScriptをオープンできない(未解決)

ただし、そのMacにインストールされていないアプリケーションを操作するScriptをオープンしようとすると、これまでは「どのアプリケーションですか?」とユーザーに問い合わせしていましたが、これが一律にエラーになるようです。
→ macOS 12.5 beta5において、インストールされていないアプリケーションに対するAppleScriptをオープンした場合には、オリジナルのままオープンされ、コンパイル(構文確認)すると書き換えられるといった動作を行うことを確認しています

問題4:悪意を持って作られたAppleScriptバイナリ(アプレット?)のセキュリティ上の問題(CVE-2022-22626)(解決)

悪意を持って作成したAppleScriptバイナリは予期しない強制終了、ないしはプロセスが確保していたメモリを暴露(他のプロセスから読み書き&実行できてしまう?)する問題があったとのこと。

悪意を持って作ったことがないのと、ランタイムプログラムのメモリ処理の問題のようなので(???)、Scriptを書いている側には「そんなのあったの?」という話です。

個人的には、AppleScriptをアプレット化して動かすことは少なく、Script DebuggerかScript Menuで動かしている場合がほとんどです。

問題5:Finder上のselection itemsをオープンした際に、作成したアプリは起動されるがファイルはオープンされない問題

Finder上で選択したファイルを、指定のアプリケーションや、各ファイルを作成したアプリケーションで開かせようとした場合に、アプリケーションのプロセスは起動するものの、指定の書類はオープンされないという問題。macOS 12.3上で発生した新たな問題の様子。

先に対象のアプリケーションを起動しておくとファイルオープンの処理は通るというケースもあれば、そうではないというケースも。
→ macOS 12.3.1/12.4beta1で解消

問題6:macOS 12のスクリプトエディタで、Context Menu機能にバグ(未解決)


macOS 12のスクリプトエディタで、Script Assistantとして/Library/Scriptsに入れているAppleScriptをコンテクストメニューから呼び出せるようになっていますが、そこにカスタムScriptを入れて呼び出すと(絵文字入りファイル名)コンテクストメニュー上に重複した項目が表示されるというバグです。
→ 途中で「直った」という連絡をもらったのですが、まったく直っていませんでした。Appleのエンジニアは字が読めないか、目が見えないのでしょう。最低限、字が読めないとバグは取れないですよね?
→ macOS 14で解決

問題7:アプリケーション同士のイベントのやりとりが2回以上発生するとエラー-609になるバグ

macOS 12.5 beta 5で発生した前代未聞のバグ(?)。

現在のTim Cook体制下で狙っていると見られる「セキュリティ確保のためには動かないコンピュータが最高!」の思想を体現する機能の実現のためか、こうしたアプリケーション同士のイベントの送信をカウントしているようです。これがバグなのか意図したものなのかは不明ですが、カウントして準備を始めたということだけは言えるでしょう。

ただ、Dockに登録したアプリケーションに書類をドラッグ&ドロップすると3回目からはエラーになりますし、FinderのToolbarに登録したアプリケーションのアイコンを3回クリックしてもエラー-609になります。とうてい、まともな状態とは言えません。

macOS 12.5でこの機能がオンになるものとは思っていませんが、Apple側が何かよからぬ企みを行っていることだけは明らかです。

「地獄への道は善意で敷き詰められている」(The road to hell is paved with good intentions)という言葉があります。セキュリティ強化の美名のもとにこれが実現したとき、コンピュータが役立たずの置物になってしまいます。Tim Cook CEOによる最悪の施策として記憶されることでしょう。頭が悪すぎです。
→ macOS 12.5(21G69)で解決???? Release Notesに記載されてもいないので不明

Posted in Bug news | Tagged 12.0savvy | Leave a comment

ドラッグ&ドロップ機能の未来?

Posted on 3月 17, 2022 by Takaaki Naganoya

目下、Tim Cook体制のもと「セキュリティ至上主義」が掲げられ、機能の有用性とセキュリティ(機能を制限、削除する)をてんびんにかけると、後者が重視されるようになっています。

そんな中、ドラッグ&ドロップの機能についてはいろいろ制約を受けたり、一部で使えなくなっていくのではないかという「懸念」を持っています。

実際、macOS 10.12以降、AppleScriptドロップレット(ファイルのドラッグ&ドロップを受信して動作するAppleScriptの実行プログラム)がOS側のセキュリティ機能による動作の影響(xattr)を受け、まっとうな処理方法では期待されるファイル処理ができなくなっています(回避策はあります)。

このため、macOS上でもFinder上でiOS並みのファイル操作、ドラッグ&ドロップでファイル/フォルダを移動させる程度の処理しか許可されず、アプリケーション側にまとめてファイルを渡すような処理ができなくなる「かも」しれません。

このドラッグ&ドロップによるファイルの一括指示の機能を維持するために、「display drop dialog Script Library」というライブラリをedama2氏との協力のもと(自分は要望を出したぐらいで作ったのはedama2氏)、配布しています。

アラートダイアログで指定のファイルタイプの書類のFinderからのドラッグ&ドロップを受け付けます。わざわざDropletを作らなくてもファイルのドラッグ&ドロップを受け付けるためには、こうしたインタフェースがないとまずいんじゃないか? という予測のもとに企画したものです。

目下、macOS 12.3でFinderに対してファイルのAppleScriptからオープン操作を行わせると、「creatorのアプリケーションは起動するもののファイルがオープンされない」という現象が発生しており(エラーダイアログが出る例があったり、出ない例があったり)、Apple社内でも整合性が取れていない状況のようです。

Appleとしては個別のテクノロジーについて発言したり、WWDCでも技術ではなくマーケティング的なセッションが増えて「見るべきものがない」状況になっていますが、こうした状況は好ましいものとは言えません。

Posted in Bug news | Tagged 12.0savvy | Leave a comment

Cocoa Scripting Course #4 近日刊行

Posted on 3月 16, 2022 by Takaaki Naganoya

Cocoa Scripting Courseの第4巻、「System Hardware & Software Information」を近日刊行いたします。

→ 発売しました!

第4巻では、ハードウェアやOSのソフトウェア情報、アプリケーション・バンドルからの情報取得を幅広く紹介しています。現時点で480ページぐらいです。

思えば、3巻目を刊行したあとに「M1 MacとmacOS 11の組み合わせだとしぬほどCocoa Scriptingが遅くなる」ことに気づいてAppleにレポート。この問題を片付けるまで続刊の刊行は見合わせざるを得ない状況でした。

「Appleの最新鋭マシンが10年前のMacBook Air 11インチより10倍遅いってマジか?」

みたいなレポートを行い、この煽りまくる(&詳細なデータとAppleScriptのプログラムを添えた)バグレポートが効いたとも言われています(本当のところは分かりませんけれども)。少なくとも、レポートしなかったら直っていなかったことでしょう。

無事、macOS 12でM1およびIntel CPU上でCocoa Scriptingを行なったときのスピード低下問題が解決。

この問題が解決したので、ようやく続刊の刊行に復帰した次第です。以前から地道に続け、飽きたら別の本に着手し、並列で4〜5冊進行しておりました。

Cocoa Scripting Courseはそんなに部数が出る本ではないので、ついつい後回しになりがちです。

Posted in Books news | Leave a comment

[新刊]つたわる資料のつくりかた

Posted on 3月 15, 2022 by Takaaki Naganoya

あらたに電子書籍を刊行しました。「つたわる資料のつくりかた」。資料を作るすべての人に向けた、資料作成の基礎を解説する本です。Amazon Kindleで配信中。

Posted in Books news | Leave a comment

macOS 12.3 beta 5、ASの障害が解消される(?)

Posted on 3月 2, 2022 by Takaaki Naganoya

macOS 12.3 beta 3/beta 4で発生していたAppleScriptの処理系全般にわたって発生していた障害が、beta 5で解消されたように見えます。

本Blogへのプログラムリスト掲載時に使っている「AS Publisher v1.8」(AppleScriptでAppleScriptを処理して掲載用のHTMLを生成するプログラム)自体が動作せず、Blogに投稿できない(横にある別Ver.OSのマシンでやればいいんですが)状況が続いていました。

本日配信されていたmacOS 12.3 beta 5で解消されたように見えます。手元にあるScriptが膨大すぎて、全数チェックするわけにもいきませんが、オープンできずにいたAppleScript書類はオープン/実行できています。

昨日リリースした書籍に掲載予定だったリストに動かないものがあって、掲載を見送る処理&使用しているプログラムの作者にお詫びのメールを送っていたのですが、なんのことはない、このbeta 3/4のバグのせいでした(beta 5にアップデートしたら何事もなかったように動いた)。

AppleScript書類をオープンできないとか実行できないといった「最悪レベルの問題」を起こさないことは確認できていますが、やっぱり「内部の表があふれる」的なエラーを出すScriptはまだあるようです。

macOS 11や10.15でそのようなエラーを起こす例を見なかったScriptなので、やはりmacOS 12環境に固有の問題が何かまだ残されているということなんでしょう。

macOS 12.3 beta 5、古めのMac OS X 10.2ぐらいの時期に書かれたAppleScript書類で、現在すでにOSにインストールされていない各種補助アプリケーションを呼び出しているものを、アプリケーション選択ダイアログを出さずに、いきなり「オープンできない」とダイアログを出して切り捨てる動作を行なっています。Script Debugger経由ではオープンできるため、依然として注意が必要です。

Posted in Bug news | Tagged 12.0savvy | 8 Comments

新刊発売:AppleScriptによるWebブラウザ自動操縦ガイド

Posted on 3月 2, 2022 by Takaaki Naganoya

macOS用の7つのWebブラウザ(Safari、Chrome、Chromium、Microsoft Edge、Vivaldi、Brave Browser、Opera)を操作するAppleScript本です。PDF形式306ページ。

→ 販売ページ

1章 めんどうな操作を自動化しよう!

人間の手で操作して情報を集めたり、データ入力するのは非効率。スクリプトから操作して自動操作

2章 スクリプトエディタの使い方

AppleScript専用のスクリプトエディタの使い方など、基礎的な内容をご紹介。

3章 WebブラウザをAppleScriptから動かそう

macOS用Webブラウザの大半はAppleScriptから操作可能。AppleScript対応は必須の機能!

4章 Webブラウザの情報を取り出そう

Webブラウザ自体が大量の情報を管理しています。まずは、ブラウザの情報を調べてみましょう。

5章 指定URLをオープンしよう

誰にでも確実に行える操作です。かならず経験しておきましょう。URLをオープンした後が大事です。

6章 コンテンツをキャプチャして保存しよう

表示内容を変化しないデータや、再利用可能なデータとして残しておくことは、重要な処理です。

7章 Webコンテンツにアクセスしよう

HTML内の操作対象にアクセスするための、さまざまなアプローチをご紹介

8章 Webコンテンツを画面部品として操作しよう

画面上の部品と同様にWebコンテンツにアクセスして強引に操作する「奥の手」GUI Scripting

9章 ログイン、ログアウトしてみよう

ユーザー登録が必要なWebサイトの処理を行うために必須の作業です。意外とクリアしにくい箇所

10章 データをダウンロードして処理しよう

直接ダウンロードできないファイルのダウンロード完了を検出して、ファイル処理しよう! ダウンロード後にファイル整理したりファイル名を変更したり

11章 仮想ディスプレイでユーザーの誤操作を防ごう

ユーザーからの操作をガードするために、仮想ディスプレイを用意してWebブラウザを表示! 画面上から強引にScriptで動かすと、ユーザーの誤操作が一番の大敵

12章 さまざまな実行環境を知ろう

AppleScriptにはいろいろな実行環境があって、環境ごとにできる/できないことがあります。時間と気持ちに余裕のある時にでも読んでおくとよいでしょう。

13章 実例:Quoraの統計データを取得しよう

実際に、Quoraのアクセス情報ページにアクセスし、自分の投稿情報を取得してみよう!

14章 さまざまな技術資料。興味があったら読んでね

アプリケーション・オブジェクトの指定方法/AppleScript用語辞書の確認方法/Webブラウザの基礎的なScripting/Google Chrome系のWebブラウザのsdef/AppleScriptの歴史/AppleScriptのエラーコード表/AppleScript予約語一覧/各Webブラウザの用語辞書の変更履歴

Posted in Books news | Tagged Brave Browser Chromium Google Chrome Opera Safari Vivaldi | Leave a comment

macOS 12.3 beta4、まだ直らないASまわりの障害

Posted on 2月 23, 2022 by Takaaki Naganoya

macOS 12.3 beta 3で発生した目が覚めるような不具合。本日、beta 4が出てきたものの、AppleScript書類をオープンできない(ものがある)とか、実行できない(ものもある)というなかなかハードな状況です。正直、macOS 12.2に戻したいデス(^ー^;;

ちょっと前にSkimで遭遇した「内部の表があふれました」エラーの問題がどうやら(Skim以外にも)存在していて、その解決を図ろうとして他の問題を引き起こしてしまったのではないかと推測しています。

どこか別のチームが引き起こした修正が影響を及ぼしているのかと思いきや……そうでもない雰囲気が(汗)

macOS 12.3がどの程度までbetaを出すのかわかりませんが、通例ではbeta 5ぐらいでReleaseするんじゃないでしょうか。ラスト1take?

少なくとも、常識的に考えれば3月にリリースするとか噂で言われている新ハードウェアの発売に合わせて(未発表なので詳細は知りませんが)、これらのハードウェア向けにmacOS 12.3をリリースするとかいう話なんじゃないでしょうか。

# macOS 12.2.2とかいった細かいバージョンアップで例外的に対応することも不可能ではないと思われますが、外野からではリリース番号のポリシーなどはよくわかりません

自分なら、当初取り掛かっていた問題解決をいったん引っ込めて、12.2と同等の状況に戻してリリースすることでしょう。一部の問題解決を目指して、より広範囲に問題を引き起こすのは得策ではありません。

正直、AppleScriptの処理系の安定性がここまで「揺らいだ」のは初めての出来事なので(Mac OS X 10.3.xで、自分が多用している「is in」演算子が動かないことに気づいた時には目の前が真っ暗になりました…「Newt Onジャマー」とか呼んで、いいかげんにしてくれよと思ってました)、正直困惑しています。

Posted in Bug news | Tagged 12.0savvy | Leave a comment

CotEditor v4.1.2でAppleScript系の機能を追加

Posted on 2月 22, 2022 by Takaaki Naganoya

オープンソース開発されているフリーのテキストエディタ「CotEditor」v4.1.2において、AppleScript系の機能が追加されています。

・DocumentオブジェクトのhasBOM属性

has BOM (boolean, r/o) : Is the file encoding of the document has BOM (byte order mark)?

・convertコマンドのBOMオプション

convert v : Convert the document text to new encoding.
convert document : The document to convert encoding.
[lossy boolean] : Allows lossy conversion?
[BOM boolean] : Has the new encoding a BOM (byte order mark)?
to text : The new encoding, either in localized encoding name or an IANA charset name.
→ boolean : Did the convertion succeed?

・新設のjumpコマンド

jump v : Move the caret to the specified location. At least, either one of a parameter is required.
jump document : The document to move.
to line integer : The number of the line to go. If a negative value is provided, the line is counted from the end of the document.
[column integer] : The location in the line to jump. If a negative value is provided, the column is counted from the end of the line.

こんなサンプル書類があったとして、

AppleScriptのdocumentオブジェクトの文字データを取得してダンプしてみても、

--No BOM
{"E3", "81", "B4", "E3", "82", "88", "E3", "81", "BE", "E3", "82", "8B", "E3", "82", "BD", "E3", "83", "95", "E3", "83", "88", "E3", "82", "A6", "E3", "82", "A7", "E3", "82", "A2", "0A", "61", "62", "63", "64", "E9", "AB", "98", "E5", "B3", "B6", "E5", "B1", "8B", "65", "66", "67", "68", "69", "0A", "0A"}

--with BOM
{"E3", "81", "B4", "E3", "82", "88", "E3", "81", "BE", "E3", "82", "8B", "E3", "82", "BD", "E3", "83", "95", "E3", "83", "88", "E3", "82", "A6", "E3", "82", "A7", "E3", "82", "A2", "0A", "61", "62", "63", "64", "E9", "AB", "98", "E5", "B3", "B6", "E5", "B1", "8B", "65", "66", "67", "68", "69", "0A", "0A"}

この状態ではhasBOM属性値で差があっても、内部データでは差が出ません。これをファイルに書き込んで、ファイル内容についてチェックを行うと、

--No BOM
0000000 81e3 e3b4 8882 81e3 e3be 8b82 82e3 e3bd
0000010 9583 83e3 e388 a682 82e3 e3a7 a282 610a
0000020 6362 e964 98ab b3e5 e5b6 8bb1 6665 6867
0000030 0a69 000a                              
0000033

--With BOM
0000000 bbef e3bf b481 82e3 e388 be81 82e3 e38b
0000010 bd82 83e3 e395 8883 82e3 e3a6 a782 82e3
0000020 0aa2 6261 6463 abe9 e598 b6b3 b1e5 658b
0000030 6766 6968 0a0a                         
0000036

のように、差を検出できます。

Posted in news Object control Text | Tagged 10.15savvy 11.0savvy 12.0savvy CotEditor | Leave a comment

PDFViewでcustom URL protocolのリンクを含むPDFのリンクが途切れるバグが修正される

Posted on 2月 9, 2022 by Takaaki Naganoya

PDFView上で、カスタムURLプロトコルのURLリンクを含むPDFのリンクをクリックした場合に、展開されたリンクデータが途中で途切れるバグ(だか仕様だか)がmacOS 12.3beta 1で修正された…ように見えます。

なんの話だか、詳細が説明されなければわからないことでしょう。以下に詳細を示します。

macOS標準装備の「プレビュー.app」では、カスタムURLプロトコル入りのPDFでリンクをクリックしても反応しません。macOS標準装備のPDFビューワでこうしたPDFのリンクを拾わない、というAppleのセキュリティ上のポリシーを通すことについては、それはご勝手にすればいいでしょう。

ただ、だからといってPDFViewというOSの部品レベルでそれを阻害するような機能を実装するというのは、「やりすぎ」であり、「起動しないコンピュータ、動作しないコンピュータを作れば100%セキュリティを守れます!」というどこかの責任者のバカみたいな主張をバカな現場がそのまま実装したというだけの話です。

プレビュー.appなんて「よくわからない人」が使うPDFビューワーであり、文化的な最低限のレベルを満たしている人類は普通にSkimを使います。このバグによってSkimにまで影響が出て、基本的人権ともいえるPDFブラウジングが阻害されたため、「直してくれ」と要求した次第です。

2019/11/29 macOS 10.15でPDFView経由のURLイベントが正しくデコードされないバグ

macOS 10.15でこのバグ(だか仕様変更だか)が発生してAppleにバグレポート。macOS 10.15はそういう勘違いで独善的な仕様変更のオンパレード。macOS 10.15は本当に腹のたつアップデートでした。

そして、待てど暮らせど直る気配もなく、急にレポートがきて「いまごろ、何の話だ?」と、驚いてしまったほどです。

本バグ(と、自分は位置付けている)レポートは、「applescript://」URLリンクを埋め込んだPDFが、macOS上でリンククリックすると、Script Editorにその内容がすべて転送されず、途中で途切れるようになったという現象についての抗議です。

勝手に仕様変更だかバグだかを作ったのはAppleであり、その修正までに2年かかったというバカみたいな話です。

  macOS 10.15:PDFViewのバグ発生を検出、Appleにサンプルコードつきでバグレポートとして報告する
  macOS 11:バグ継続
  macOS 12:Beta 3でバグが修正されたことが通告される

勝手に仕様変更だかバグを作ったのはAppleなのに、利用者がその不利益を被って、多大なる労力を要求されるってなんなんでしょう、、、

PDFViewでPDFを表示する程度のシンプルでおかわいらしい内容のテストプログラムを作ってあったので、Xcodeでビルドして実行してテストしてみました。まだ、すべてのPDFでチェックしたわけではありませんが、いまのところ「いい感じ」に見えます。

この、Apple純正のバグをApple様に直していただいて、そのことをApple様に感謝しなければいけないのでしょうか? なんというマッチポンプ。もしかして、組織のどこかの人たちが善意で直してくれたのかもしれませんが、自分には知る由もありません。

ちなみに、SkimについてはmacOS 12でカスタムURLプロトコルリンクのPDFを問題なく処理できることを確認しています。

この調子で、PDFViewのcurrentPageがAppleScriptにまともにブリッジされていない件についても修正してくださるとありがたいのですが、どんなもんなんでしょうか。

Posted in Bug news | Tagged 12.0savvy PDFView | Leave a comment

Post navigation

  • Older posts
  • Newer posts

電子書籍(PDF)をオンラインストアで販売中!

Google Search

Popular posts

  • 開発機としてM2 Mac miniが来たのでガチレビュー
  • macOS 15, Sequoia
  • Pages本執筆中に、2つの書類モード切り替えに気がついた
  • Numbersで選択範囲のセルの前後の空白を削除
  • メキシカンハットの描画
  • Pixelmator Pro v3.6.4でAppleScriptからの操作時の挙動に違和感が
  • AppleScriptによる並列処理
  • Safariで「プロファイル」機能を使うとAppleScriptの処理に影響
  • macOS 15でも変化したText to Speech環境
  • AppleScript入門③AppleScriptを使った「自動化」とは?
  • デフォルトインストールされたフォント名を取得するAppleScript
  • macOS 15 リモートApple Eventsにバグ?
  • 【続報】macOS 15.5で特定ファイル名パターンのfileをaliasにcastすると100%クラッシュするバグ
  • AppleScript入門① AppleScriptってなんだろう?
  • Script Debuggerの開発と販売が2025年に終了
  • macOS 14で変更になったOSバージョン取得APIの返り値
  • NSObjectのクラス名を取得 v2.1
  • 有害ではなくなっていたSpaces
  • macOS 15:スクリプトエディタのAppleScript用語辞書を確認できない
  • Xcode上のAppleScriptObjCのプログラムから、Xcodeのログ欄へのメッセージ出力を実行

Tags

10.11savvy (1101) 10.12savvy (1242) 10.13savvy (1391) 10.14savvy (587) 10.15savvy (438) 11.0savvy (283) 12.0savvy (212) 13.0savvy (194) 14.0savvy (147) 15.0savvy (135) CotEditor (66) Finder (51) iTunes (19) Keynote (119) NSAlert (61) NSArray (51) NSBitmapImageRep (20) NSBundle (20) NSButton (34) NSColor (53) NSDictionary (28) NSFileManager (23) NSFont (21) NSImage (41) NSJSONSerialization (21) NSMutableArray (63) NSMutableDictionary (22) NSPredicate (36) NSRunningApplication (56) NSScreen (30) NSScrollView (22) NSString (119) NSURL (98) NSURLRequest (23) NSUTF8StringEncoding (30) NSView (33) NSWorkspace (20) Numbers (76) Pages (55) Safari (44) Script Editor (27) WKUserContentController (21) WKUserScript (20) WKWebView (23) WKWebViewConfiguration (22)

カテゴリー

  • 2D Bin Packing
  • 3D
  • AirDrop
  • AirPlay
  • Animation
  • AppleScript Application on Xcode
  • Beginner
  • Benchmark
  • beta
  • Bluetooth
  • Books
  • boolean
  • bounds
  • Bug
  • Calendar
  • call by reference
  • check sum
  • Clipboard
  • Cocoa-AppleScript Applet
  • Code Sign
  • Color
  • Custom Class
  • date
  • dialog
  • diff
  • drive
  • Droplet
  • exif
  • file
  • File path
  • filter
  • folder
  • Font
  • Font
  • GAME
  • geolocation
  • GUI
  • GUI Scripting
  • Hex
  • History
  • How To
  • iCloud
  • Icon
  • Image
  • Input Method
  • Internet
  • iOS App
  • JavaScript
  • JSON
  • JXA
  • Keychain
  • Keychain
  • Language
  • Library
  • list
  • Locale
  • Localize
  • Machine Learning
  • Map
  • Markdown
  • Menu
  • Metadata
  • MIDI
  • MIME
  • Natural Language Processing
  • Network
  • news
  • Noification
  • Notarization
  • Number
  • Object control
  • OCR
  • OSA
  • parallel processing
  • PDF
  • Peripheral
  • process
  • PRODUCTS
  • QR Code
  • Raw AppleEvent Code
  • Record
  • rectangle
  • recursive call
  • regexp
  • Release
  • Remote Control
  • Require Control-Command-R to run
  • REST API
  • Review
  • RTF
  • Sandbox
  • Screen Saver
  • Script Libraries
  • sdef
  • search
  • Security
  • selection
  • shell script
  • Shortcuts Workflow
  • Sort
  • Sound
  • Spellchecker
  • Spotlight
  • SVG
  • System
  • Tag
  • Telephony
  • Text
  • Text to Speech
  • timezone
  • Tools
  • Update
  • URL
  • UTI
  • Web Contents Control
  • WiFi
  • XML
  • XML-RPC
  • イベント(Event)
  • 未分類

アーカイブ

  • 2025年6月
  • 2025年5月
  • 2025年4月
  • 2025年3月
  • 2025年2月
  • 2025年1月
  • 2024年12月
  • 2024年11月
  • 2024年10月
  • 2024年9月
  • 2024年8月
  • 2024年7月
  • 2024年6月
  • 2024年5月
  • 2024年4月
  • 2024年3月
  • 2024年2月
  • 2024年1月
  • 2023年12月
  • 2023年11月
  • 2023年10月
  • 2023年9月
  • 2023年8月
  • 2023年7月
  • 2023年6月
  • 2023年5月
  • 2023年4月
  • 2023年3月
  • 2023年2月
  • 2023年1月
  • 2022年12月
  • 2022年11月
  • 2022年10月
  • 2022年9月
  • 2022年8月
  • 2022年7月
  • 2022年6月
  • 2022年5月
  • 2022年4月
  • 2022年3月
  • 2022年2月
  • 2022年1月
  • 2021年12月
  • 2021年11月
  • 2021年10月
  • 2021年9月
  • 2021年8月
  • 2021年7月
  • 2021年6月
  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月
  • 2020年10月
  • 2020年9月
  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月
  • 2019年11月
  • 2019年10月
  • 2019年9月
  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月
  • 2018年8月
  • 2018年7月
  • 2018年6月
  • 2018年5月
  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月

https://piyomarusoft.booth.pm/items/301502

メタ情報

  • ログイン
  • 投稿フィード
  • コメントフィード
  • WordPress.org

Forum Posts

  • 人気のトピック
  • 返信がないトピック

メタ情報

  • ログイン
  • 投稿フィード
  • コメントフィード
  • WordPress.org
Proudly powered by WordPress
Theme: Flint by Star Verte LLC