macOS標準搭載のスクリプトメニューをはじめ、これまでにいろいろなツールが登場してきました。
しかし、どれもこれも機能が不十分で、満足できるものではありません。使えば使うほど「なんか違う」と感じてしまいます。
(1)メニューツールとScriptの連携ができない
(2)メニューに入れたScriptの説明を表示する機能がない
(3)明示的なメインスレッド実行ができない
(4)エンドユーザーにはFinder上のコンテクストメニューは認知されているものの、メニューバーに表示するスクリプトメニューの認知度が低い
(5)メニューに入れるScriptをオンラインアップデートできない
というところでしょうか。
Script Menuは、(1)〜(5)すべて満たしていません(その後のアップデートで(3)ができるようになった。ただし、対応OSバージョンが不明確)
Fast Scriptでは、(2)〜(5)を満たしていません(1ができるのはえらい)。
Service Stationは、(1)〜(3)(5)を満たしていません。
Event Scriptは、(1)〜(5)すべて満たしていません。
とくに、(2)(3)(5)が問題だと思っています。各アプリケーション内蔵のスクリプトメニューも同様です。
メニューに入れてフォルダ分けしているとはいえ、名前だけ見てもそのScriptがどのような内容であったかを覚えていられないと思います。その内容を思い出すために(2)が必要です。
メインスレッド実行してくれないと実行できないScriptが存在しているため、(3)は欠かせません。
Scriptを自分で書いてメニューに入れられるユーザーがそれほどいないため、提供側がScript内容を配信してアップデートできるようにする必要があると思います。
ただし、Mac App Store経由で配信すると、(5)のような運用は許されません。そのため、Mac App Store以外で配信する形にしなければなりません。
さらに、メニュー内容の多言語対応も問題です。英語環境では英語で、日本語環境では日本語で表示されてほしいところです。
大事なのは、内容(Script)側であってスクリプトメニューアプリケーション側ではないのでは? というのが自分の考えです。