AppleScriptからGUIアプリケーションのメニューやボタンなどにアクセスして強引に動かす、「GUI Scripting」のために、Scripter必携ツールとして愛されてきた「UI Browser」が、作者のBill Cheesemanの引退にともなって2022年10月17日をもって販売終了する、との発表が2022年4月17日に行われました。
この発表があった後に、カナダLate Night SoftwareのCEO Mark Alldrittが、Bill Cheesemanに「UI Browser」の引き継ぎについて打診していたとの話で、前向きな返答がありつつも合意に到達していなかったとのことから、具体的な方向性が見えていない状況でした。
本日、Late Night Softwareから発表があり、同社がUI Browserの配布およびサポートを行うことでBill Cheesemanとの間で合意したとのこと。現行の最新バージョンであるUI BrowserをLate Night Softwareが配布を行える体制を構築したとのこと。
UI Browserをすでに購入した人は使い続けられますし、未購入の人もUI Browser 3.0.2を試用モードで使い続けられるとのことです。
ただし、ソースコードがBill CheesemanからLate Night Softwareに受け渡されているわけではないので、内容の改変は行えない状況です。
あくまで憶測になりますが、Webの販売システムとプログラムが緊密にリンクしており、そのあたりを分離して受け渡すだけでも作業が発生してしまうという状況なのでしょう。一応、ソースコードはXcodeのプロジェクトで管理されている雰囲気ですが、C++使いまくりのプログラムで相当に癖が強そうです。