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AppleScriptの穴
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AppleScriptの穴

Useful & Practical AppleScript archive. Click '★Click Here to Open This Script' Link to download each AppleScript

macOS 11.0, Big Sur AppleScript関連の変更点

Posted on 11月 13, 2020 by Takaaki Naganoya

ついにmacOS 11.0, Big Surが正式リリースされました。これほどリリースが待ち遠しく、リリースを恐れていたOSバージョンもありません。機能的にはいいのに、見た目がアレな、ある意味「次世代のmacOSのPublic Beta」みたいな位置付けです。バージョン0.xから始まるのも初めてですし。1.0未満だと受け取っておきましょう。

→ その後、マイナーアップデート版が「11.1」であることが判明し、今後は「12.x」「13.x」とiOSライクなナンバリングが施されることがうかがわれます。

ハードウェア面では「M1搭載のファンレスのMacBook AirがCore i9のCPUを蹂躙する図」が展開されているなど絶好調ですが、ソフトウェア面ではいろいろ(見た目に)問題があります。

macOS 11.0.1について、AppleScript的には大きな違いはありません。大きな違いというのは、macOS 10.15からの大きな違いということです。10.15のあまりの不具合の多さに、β段階で「毒の沼」認定してメイン環境で利用することを放棄したため、個人的には11.0にすぐ移行したいところです(検証用のMac mini 2014しか対応ハードウェアがない問題)。

macOS 11.0搭載のAppleScriptはあいかわらずバージョン2.7。スクリプトエディタもビルドが少し変わったぐらいでバージョンは同じです。

スクリプトエディタのヘルプが、macOS 10.13、10.14、10.15と毎回更新されていましたが、今回はその余裕がなかったのか10.15, Catalinaのままです(あとでオンライン更新されるのかも???)。

毎回、OSのアップデートがあるたびに書き換えの必要があるScriptが出てきます。すべてのScriptが必要というわけではないはずですが、理由は大きく分けると以下のとおりです。

(1)Script専用補助アプリケーションやOS標準装備のアプリケーションの機能に変化が生じたり、名前が変わったり、統廃合されたりした
(2)AppleScriptの言語処理系、標準装備のScripting Additionsや標準命令に新たなバグが発生した
(3)OS自体の仕様変更、未知のバグが発生した
(4)GUI ScriptingでメニューなどのGUI部品を指定している箇所が、GUI修正などの理由によりそのままでは動かなくなった
(5)Cocoaの仕様変更により動かなくなったり修正が必要になった

スクリプトエディタのsdefの差分をチェックしてみたところ、macOS 10.14/10.15から変化はありません。つまり、今回は(1)(2)由来の発生の可能性は低いことが期待されます。(4)は当然そうなるものなので(些細な変更で発生するものなので)、必要最低限の箇所に使うべきものです。(5)は、Cocoa自体の仕様変更は割とひんぱんに発生しているので、なんともいえませんが、Cocoa自体に仕様変更やバグがなくてもScripting Bridge定義ファイルのバグや理不尽な変更(主にmacOS 10.13で発生した件。一切説明なし)によって影響を受ける可能性はあります。

カレンダー.appのバンドル内に同梱された大量のAppleScriptもβ時からそのままです。

(何か発見があったら追記)

アプレットのプロパティが保持されない件:理由=(3)

LateNight Software Blogに掲載された「BIG SUR: LOST PROPERTIES」をGoogle翻訳で読んでみました(ちょっと時間がないので)。

macOS 11.0, Big SurではスクリプトエディタでAppleScriptアプレット書き出しを行うと、

Arm 64/Intel 64のUniversal Binaryで書き出されます。

そして、アプレット書き出し時にCode Signが自動的に行われ(Run Localy)、Apple Developer IDを持っていなくても実行バイナリにCode Signされることになります(Notalizationはまた別)Code Signされるということは、アプレットの情報書き換えが保持されなくなるということであり、property文で設定値を維持しようとしても、実行ごとに内容がフラッシュされる(保持されない)ことになります。

このことはmacOS 10.10ごろから「そういう風になるんだろう」とわかっていたので、property文で設定値を保持するような書き方は一切してきませんでした。設定保存の必要があればUser Defaultsへ書き込み。

サードパーティのOSAX(Scripting Additions)が廃止されることはOS X 10.6の頃からわかっていましたし、OS X 10.10の頃からpropertyで値を保持してはいけないことはわかっていました。

AppleScript Studioランタイムがdeprecated扱いに:理由=(3)(5)

最新の「兆し」は、PowerPC→Intel→Apple Siliconと3世代にわたってメンテナンスされてきた「AppleScript Studioランタイム」(Automatorアクションでこれを使っているものがある)が、いよいよdeprecated扱いになったことです。

もともと、OS X 10.6のときにXcode上から開発用のテンプレートが削除されたためにAutomator Action作成時に積極的にAppleScript Studioの機能を使おうとも思わないのですが、これまで維持され続けてきたというわけです。あれだけの規模のものを、OSのGUI部品が変更され続けていく中メンテナンスしてARM対応まで行なって破棄するとは……自分がその仕事に携わっているならやり切れないものがありますが、既定路線ではあります。

今後、macOS上で実行できるAutomator ActionはAppleScriptObjCベースのものに一本化される、ということです。

ファイル共有のプロトコルがsmbに一本化:理由=(3)

この話が出てきたのが何回目だか覚えていませんが、ファイル共有のプロトコル「afp」が使えないようになりました。「smb」のみです。

LAN上の他のマシンやファイルサーバー、NASのボリウムをマウントする処理は割とありふれたものですが、そのためのサーバーの指定方式がsmbに一本化されたという「変化」があったということです。

ファイルサーバーのマウント処理を記述してあるScriptについては、macOS 11.x以降では書き換えの必要があります。

AppleScript書類(.scpt)アイコンがプレーンテキストを示すアイコンに変更:理由=(3)

なんなんでしょうね? これは、、、ミスなのか、意図があるのか。

System Eventsの機能変更:理由=(2)

これだけ機能が変わっていたらバージョン番号を変更してほしいところです。
→ 同じバージョン番号のまま大幅に機能が変更されたSystem Events

System Eventsの動作状態の変更:理由=(3)

OSが起動して他のGUIアプリケーションを操作可能な状態になって久しい状態だというのに、System Eventsに対する操作を行おうとしたら、プロセスが起動していないといったエラーが表示されました(macOS 11.3 beta3)。

launchコマンドでSystem Eventsの起動を明示的に行うことで、問題なく操作できましたが、System Eventsに明示的にlaunch操作を行わなくてはならなくなったようです。リリースノートに記載すべきレベルの変更が加わっているように感じます。

NSStringのstringWithFormat:を呼び出すとクラッシュ:理由=(3)

こんな基礎的な箇所でバグを作られるとウンザリします。また、使っている箇所が多過ぎてウンザリします。このバグのせいで、Mac App Storeで配布しているUni DetectorのCPUアーキテクチャ別のグラフ表示機能を実行すると(macOS 11.x台、11.5より前では)クラッシュしていました。
–> macOS 11.5で修正されました。macOS 11.0〜11.4の間、この機能がまともに動いていなかったわけです。AppleScriptのプログラムは、macOS 11に対しては最新のバージョン以外はサポートしないということになるでしょう。

AppleScript名:stringWithFormatのじっけん.scptd
—
–  Created by: Takaaki Naganoya
–  Created on: 2021/06/19
—
–  Copyright © 2021 Piyomaru Software, All Rights Reserved
–  本Scriptを実行すると、Intel Mac/Apple Silicon Macの両方でクラッシュします

use AppleScript version "2.4" — Yosemite (10.10) or later
use framework "Foundation"
use scripting additions

set dTemp to "chart.data = [{
\"label\": \"Apple Silicon\",
\"value\": %@,
\"color\": chart.colors.next()
}, {
\"label\": \"Intel 64 bit\",
\"value\": %@,
\"color\": chart.colors.next()
}, {
\"label\": \"Intel 32 bit\",
\"value\": %@,
\"color\": chart.colors.next()
}, {
\"label\": \"PowerPC 64 bit\",
\"value\": %@,
\"color\": chart.colors.next()
}, {
\"label\": \"PowerPC 32 bit\",
\"value\": %@,
\"color\": chart.colors.next()
}];"

set ppc32Count to 1
set ppc64Count to 2
set intel32Count to 3
set intel64Count to 4
set arm64Count to 5

set aDataStr to current application’s NSString’s stringWithFormat_(dTemp, arm64Count, intel64Count, intel32Count, ppc64Count, ppc32Count) as string

★Click Here to Open This Script 

NSString’s StringWithFormat:をmacOS 11で実行すると100%クラッシュ

Posted in Bug news | Tagged 11.0savvy | 2 Comments

Apple iWork Appsがv10.3.5にアップデート

Posted on 11月 13, 2020 by Takaaki Naganoya

AppleのiWork Appsがv10.3.5にアップデートしました。対象OSはmacOS 10.15以降です。

Keynote v10.3.5のAppleScript用語辞書のexport optionのmovie codecに「H.264」を指定するための定数が前バージョンから引き続き「h.264」になっています。バグ未修正状態です。

これでは、AppleScriptの構文確認をパスできません。AppleScriptの予約語としてこのような記号を途中に入れられないのですが、まるっきり動作確認もバグの所在も認識していない様子です。

みんながUIのお手本にしてきたKeynoteも、今回の10.3.5でこの体たらく。とくにツールバーアイコン。いきなり無色アイコンに変えられて(しかも小さい)、とても使いにくいというか、見えません。

まるでAppleから嫌がらせをされているかのようです。KeynoteのUIをまともにした互換アプリケーションでも誰か出さないだろうかと考えてしまいます。

Posted in Bug | Tagged 10.15savvy 11.0savvy Keynote | Leave a comment

システム負荷の小さなAppleScript記法

Posted on 11月 12, 2020 by Takaaki Naganoya

主に、AppleScript Studioの時代に起こったことですが、巨大なプログラムを書いていると、原因不明の異常事態に直面することがよくありました(PowerPCの時代)。

Xcode上でAppleScriptで書いたプログラムのコンパイルが通らず、Xcodeがクラッシュ。1行追加しただけでクラッシュするほどで、その追加した内容に文法的な間違いはありません。AppleScript Studioには本当に煮え湯を飲まされました。

Mac OS X 10.5の時代に「ようやく安定したか、デバッグ機能は使えないけど」と思っていたら廃止されて、Mac OS X 10.6でAppleScriptObjCに入れ替え。できることが増えたのであまり文句は言いませんでしたが、今度はドキュメントやサンプルが1つもない状況。自分がGUIアプリケーションをXcode上で書いて、Mac App Storeにアプリケーションを出せる(審査でいちゃもんがついてもかわすことができる)のも、Shane Stanleyをはじめとする先人の積み重ねがあったからこそです。

AppleScript Studioの時代に原因不明のトラブルのすえプロジェクトが瓦解した苦い経験をもとに、AppleScriptの処理系に負荷をかけない(たぶん)プログラミングを心がけるようになりました。

1行に記述する構文要素を最低限に

1行に多くの内容を詰め込むと、クラッシュやコンパイルエラーなどの原因になりやすいと感じています。本Blogに掲載しているプログラムは、1行に複数の処理を詰め込むことを極力避けています。可読性を高めるためにこう書いている、という側面もありますが……本来の目的は構文解析時のシステム負荷を最小限に抑えることにあります。

逆に、システム負荷の小さい書き方をしないと、巨大なAppleScriptのプログラムは開発途中でクラッシュを頻発する可能性があります。

構文解釈上、問題のある文字を使わない

行を書き分けする継続記号(Continuation Mark)が入っていると、行数が増えたときに謎のコンパイルエラーが発生するケースがあります。とくに、プログラムの行数が少ない場合にはエラーにならないのに、行数が増えるとエラーを引き起こします(何度も経験しました)。自分のプログラムに極力、継続記号(Continuation Mark)が入っていない理由はこれです。不等号もやや怪しいので、問題が出たら大小比較の不等号は英単語に展開しています。

if文などのネスティングの段数を減らす

つい、if文の条件を何段もネスティングして表記することがありますが、これをやると大規模なプログラムを記述したときに原因不明のクラッシュを引き起こします。

1ファイルに記述する行数を減らす

このあたりから普通のプログラミング言語っぽい話になりますが、1本で1万行といった巨大なAppleScriptを書かず、複数のScriptに分けて構文確認を通せるようにしています。目安は1,000行ぐらいなんですが、GUIをつけたプログラムだとイベントハンドラ処理部分とかGUI部品とバインディングしているプロパティ宣言部分などを外せないので、ついつい巨大になってしまいがちです。

ほかにも、言語処理系的にマイナーな仕様の表現を書かないとか(as anythingあたり)いったところでしょうか。

そうした書き方をフィードバックしてあるのが本Blog掲載のプログラムリストです。日本語環境で動作確認してあるので、中国語や韓国語の環境でも問題を引き起こす危険性が低くなっています。当然、英語などの言語圏で問題が出る可能性はさらに低いものとなります。

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macOS 11.0.x Big Surが11/13にリリース、ARM Mac発表

Posted on 11月 11, 2020 by Takaaki Naganoya

予告されていたとおり、Apple Silicon(M1)搭載のMacが紹介され、macOS 11.0.1 Big Surの正式リリースが11/13(日本時間)と発表されました。11.0.1 Release Candidate 2が開発者向けにリリースされています。

Apple SiliconのMac版である「M1」を搭載したMacBook Air(ファンレス)、MacBook Pro 13インチ(USB x2の下位モデル)、Mac miniです。見た目や名前は変更されていません。

これまでのCPU移行と異なり、MacBook Air/MacBook Pro 13インチ/Mac miniともにIntel版を併売。

メモリが8GB/16GBとなっており、これはRAMをCPUに内蔵して高速処理させる(Unified Memory)ためにある程度「大容量メモリは搭載できないだろう」と予想されてきました。逆に、Intel Macよりも搭載メモリーが少なめでも効率的に動作することも予想していました(実際に動かさないとわからないですが)。


▲事前に予想していたARM Mac移行の概要

今回発表されたモデルの中にMac miniが入ってきたことは驚きでしたが、ほかは事前のリーク情報どおりです。

M1搭載機種のスピードについては実際に試してみないとなんとも言えません。Appleに自信はあると思われますが、今回の機種については初心者やよくわかっていない人が手を出すと「こんなはずじゃなかった」ということに。

初物M1 Macの注意点は、プリンタドライバや周辺機器(オーディオインタフェースなど)のデバイスドライバです。現状でIntel Mac用のドライバしか公開されていないため、少し古めのプリンタを利用している場合には工夫が必要になります(LAN上にプリンタをつないだ別のMacを用意し、フォルダアクションを用いて他のApple Silicon Macから書類をドラッグ&ドロップして印刷実行)。

macOS 11.0 Big Surについて、自分が確認している範囲ではおかしな動作が若干あります。iOSアプリケーションが動作するはじめての世代のmacOSなので、Mac OS Xでいえば「Public Beta」同然です(OSバージョンが0.x台ではじまるのはこれが初?)。

macOS 11.0 Big Surは、よくいえばmacOS 10.15 Catalinaの機能継続版。悪くいえばCatalinaで「なにこれ?」というおかしな仕様(PDFViewでPDF内のURLリンク処理が厳密すぎて使い勝手が落ちるなど)がそのままということです。

macOS 11.0から、AppleScriptは「iOSアプリケーションをコントロールする」という新たな課題を抱えることになります。現状ではGUI Scripting経由でしか操作できないはずなので、そのmacOS上の「異物」をどのように操作するか、そのノウハウの蓄積が必要です。

Posted in news | Leave a comment

えせScriptable App

Posted on 11月 6, 2020 by Takaaki Naganoya

Macのアプリケーションの中には、Info.plistに「NSAppleScriptEnabled = true」の表記があっても、実際にsdefファイルが入っていなかったり、sdefが入っていても、まったくアプリケーションの機能と関係ないダミー辞書が入っているものがたまにあります。

これを、個人的に「えせScriptable」と呼んでいます。英語に翻訳しづらいですが、Fake Scriptable AppとかDummy Scriptable Appなどと呼ぶところでしょうか。

最悪の「えせScriptable」なアプリケーションはAppleのiBooks Authorでしょうか。電子書籍市場を立ち上げるためには、既存のInDesignなどの他のアプリケーションのデータをiBooks形式にScriptで変換できる必要があると思っていたところに「カス」なAppleScript用語辞書しか入っておらず、「プログラムで変換できないのかー」という落胆をもたらしました。

辞書内容がアプリケーションの機能とぜんぜん合っていない「えせScritable」。実際に、これらの用語を使っても、起動や終了ぐらいはできるものの、アプリケーション本来の機能は1つも呼び出せません。

GUI Scripting経由で無理やりメニュー操作やボタンのクリックは行えますが、これをもって「AppleScriptに対応している」とは言ってはいけないレベルです。

Chipmunk Basicの現行バージョンがScriptableで、本来はAppleScript用語辞書がバンドル中に入っているはずなのですが、確認してみたら入っていないことに気づきました。早速、作者のRon Nicholsonにレポート。さて、どうなりますやら。

現行のUni Detectorでは、これらの「えせScriptable」なアプリケーションも一律「Scriptable」として表示してしまうため、これらをScriptableではないものとして表示を抑止するために専用のデータをバンドル内に格納してチェックするかというところでしょうか。

Microsoft officeの補助アプリケーション類がScriptableな表示になっていますが、単独で起動ができないためにScriptableなアプリケーションの範疇に入れてはいけないところでしょう。ちょっと古めのアプリケーションで、AppleScript Studioで作られているものが存在しており、AppleScript用語辞書が入っているものも見られます。これも、外部からコントロールするための辞書ではないので、正確な意味では「Scriptable」ではありませんが、意外と多いのと古いものが中心なので放置しておいています。

com.nicholson.chipmunkbasic3co		1.368.21
com.kapeli.dashdoc	4.6.7
com.apple.Maps	*
com.apple.iBooksAuthor	*
com.peterborgapapps.Lingon3	*
com.peterborgapapps.LingonX7	*
com.adobe.devicecentral.application	*
com.readpixel.wakeonlan	*
com.bombich.ccc	*
com.microsoft.OrgChart	*
com.microsoft.myday	*
com.microsoft.office_pg	*
com.microsoft.Graph	*
com.microsoft.entourage.database_utility	*
com.microsoft.entourage.database_daemon	*
com.microsoft.outlook.databaseutility	*
com.microsoft.entourage.databasedaemon	*
com.microsoft.entourage.ClipGallery	*
com.microsoft.openxml.chart.app	*
com.microsoft.openxml.excel.app	*
com.microsoft.office.uploadcenter	*
com.microsoft.office.uploadcenter	*
com.tinyspeck.slackmacgap	*
org.mozilla.firefox	*
com.twitter.teitter-mac	*
com.nchsoftware.wavepod	*
com.nchsoftware.expressjp	*
com.digitalspokes.AppKiDo	*
com.parallels.mobile	*
com.epson.East-Photo-Scan	*
Posted in Bug sdef | Tagged 10.13savvy 10.14savvy 10.15savvy 11.0savvy | Leave a comment

ステータスバーアイテムの点滅

Posted on 11月 4, 2020 by Takaaki Naganoya

自分で作成したNSStatusItemを点滅させるAppleScriptです。

ステータスバーアイテムを動的に作成して、メニューを表示して簡易メニュー的なユーザーインタフェースをAppleScriptで作成することは、割とあります。

Xcode上で作成したCocoa AppleScriptアプリケーションでも、プログラムでステータスアイテムを作成することはあります。

とくに、Window表示とステータスバーのメニュー表示を切り替えた場合など、ステータスバーアイテムを点滅させて「表示を切り替えた」ことを表現したいケースがあります。

本件は、例によって前例が見つからず、自前でいろいろ調べていたのですが、わかってしまえば簡単でした。AppleScriptで前例が見つからないのは別にそんなもんですが、Objective-Cでも見つからないのはどうかと思います。

NSStatusItemからbuttonを取得でき、これにsetWantsLayer:trueを実行すると普通にCoreAnimationでアニメーション表示させることができました。

本Scriptはスクリプトエディタ、Script Debuggerなど動作環境をとくに選ぶことなく動作します。たぶん、Switch Controlから呼び出したAppleScriptでも動作するはずです。

自分は点滅させるぐらいで満足していますが、その他のアニメーションエフェクトもいろいろ試してみました。みましたが……メニューバーという狭い領域に表示する関係上、「表示させても目立たないアニメーション」(拡大縮小など)や、「そもそも指定してもアニメーションしないアニメーション」なども見られます。

本サンプルは絵文字を表示していますが、これはあくまで「タイトル」を点滅させているものです。別途、ステータスバーアイテムに「アイコン」を指定している場合でも問題なく点滅アニメーションの表示を行えています。

AppleScript名:ステータスバーアイテムの点滅.scptd
— Created 2017-03-03 by Takaaki Naganoya
— Modified 2018-02-15 by Shane Stanley–Thanks!!
— Modified 2018-02-15 by Takaaki Naganoya
— Modified 2020-11-04 by Takaaki Naganoya
use AppleScript version "2.5"
use scripting additions
use framework "Foundation"
use framework "AppKit"

property aStatusItem : missing value

on run
  my performSelectorOnMainThread:"init:" withObject:(missing value) waitUntilDone:true
end run

on init:aSender
  set aList to {"Piyomaru", "Software", "", "Takaaki", {"Yes", "No"}, "", "Machine", {"MacBook Pro", "MacBook Air", "Mac mini"}, "", "Quit"}
  
  
set aStatusItem to current application’s NSStatusBar’s systemStatusBar()’s statusItemWithLength:(current application’s NSVariableStatusItemLength)
  
  
aStatusItem’s setTitle:"🍎"
  
aStatusItem’s setHighlightMode:true
  
aStatusItem’s setMenu:(createMenu(aList) of me)
  
  
–Blink Status Bar Item
  
set aButton to aStatusItem’s button()
  
aButton’s setWantsLayer:true
  
my blinkObject:aButton withRepeat:10 withDuration:1.0 –OK
  
–my scaleObject:aButton withRepeat:10 withDuration:0.5 –OK
  
–my rotateObject:aButton forAxis:90 withRepeat:10 withDuration:0.5 –NG
  
–my moveObject:aButton withRepeat:10 withDuration:0.5–NG
end init:

on createMenu(aList)
  set aMenu to current application’s NSMenu’s alloc()’s init()
  
set aCount to 10
  
  
set prevMenuItem to ""
  
  
repeat with i in aList
    set j to contents of i
    
set aClass to (class of j) as string
    
    
if j is equal to "" then
      set aMenuItem to (current application’s NSMenuItem’s separatorItem())
      (
aMenu’s addItem:aMenuItem)
    else
      if (aClass = "text") or (aClass = "string") then
        
        
if j = "Quit" then
          set aMenuItem to (current application’s NSMenuItem’s alloc()’s initWithTitle:j action:"actionHandler:" keyEquivalent:"")
        else
          set aMenuItem to (current application’s NSMenuItem’s alloc()’s initWithTitle:j action:"actionHandler:" keyEquivalent:"")
        end if
        
        (
aMenuItem’s setTag:aCount)
        (
aMenuItem’s setTarget:me)
        (
aMenu’s addItem:aMenuItem)
        
        
set aCount to aCount + 10
        
copy aMenuItem to prevMenuItem
        
        
      else if aClass = "list" then
        –Generate Submenu
        
set subMenu to current application’s NSMenu’s new()
        (
aMenuItem’s setSubmenu:subMenu)
        
        
set subCounter to 1
        
        
repeat with ii in j
          set jj to contents of ii
          
          
set subMenuItem1 to (current application’s NSMenuItem’s alloc()’s initWithTitle:jj action:"actionHandler:" keyEquivalent:"")
          (
subMenuItem1’s setTarget:me)
          (
subMenuItem1’s setTag:(aCount + subCounter))
          (
subMenu’s addItem:subMenuItem1)
          
          
set subCounter to subCounter + 1
        end repeat
        
      end if
      
    end if
    
  end repeat
  
  
return aMenu
end createMenu

on actionHandler:sender
  set aTag to tag of sender as string
  
set aTitle to title of sender as string
  
  
if aTitle is equal to "Quit" then
    current application’s NSStatusBar’s systemStatusBar()’s removeStatusItem:aStatusItem
  else
    display notification (aTag as string)
  end if
end actionHandler:

on blinkObject:aObject withRepeat:aTimes withDuration:durationSec
  set animation to current application’s CABasicAnimation’s animationWithKeyPath:"opacity"
  
animation’s setDuration:durationSec –0.1
  
animation’s setAutoreverses:true
  
animation’s setRepeatCount:aTimes
  
animation’s setFromValue:(current application’s NSNumber’s numberWithFloat:1.0)
  
animation’s setToValue:(current application’s NSNumber’s numberWithFloat:0.0)
  
aObject’s layer()’s addAnimation:animation forKey:"blink"
end blinkObject:withRepeat:withDuration:

on scaleObject:aObject withRepeat:aTimes withDuration:durationSec
  set animation to current application’s CABasicAnimation’s animationWithKeyPath:"transform.scale"
  
animation’s setDuration:durationSec
  
animation’s setAutoreverses:true
  
animation’s setRepeatCount:aTimes
  
animation’s setFromValue:(current application’s NSNumber’s numberWithFloat:1.0)
  
animation’s setToValue:(current application’s NSNumber’s numberWithFloat:2.0)
  
aObject’s layer()’s addAnimation:animation forKey:"scale-layer"
end scaleObject:withRepeat:withDuration:

on rotateObject:aObject forAxis:anAxis withRepeat:aTimes withDuration:durationSec
  set animation to current application’s CABasicAnimation’s animationWithKeyPath:("transform.rotation." & anAxis)
  
animation’s setDuration:durationSec
  
animation’s setAutoreverses:true
  
animation’s setRepeatCount:aTimes
  
animation’s setFromValue:(current application’s NSNumber’s numberWithFloat:0.0)
  
animation’s setToValue:(current application’s NSNumber’s numberWithFloat:4.0 * 3.1415926)
  
aObject’s layer()’s addAnimation:animation forKey:"rotate-layer"
end rotateObject:forAxis:withRepeat:withDuration:

on moveObject:aObject withRepeat:aTimes withDuration:durationSec
  set animation to current application’s CABasicAnimation’s animationWithKeyPath:"position"
  
animation’s setDuration:durationSec
  
animation’s setAutoreverses:false
  
animation’s setRepeatCount:aTimes
  
animation’s setFromValue:(current application’s NSValue’s valueWithCGPoint:(aObject’s layer()’s position()))
  
animation’s setToValue:(current application’s NSValue’s valueWithCGPoint:(current application’s CGPointMake(320, 480)))
  
aObject’s layer()’s addAnimation:animation forKey:"move-layer"
end moveObject:withRepeat:withDuration:

★Click Here to Open This Script 

Posted in Animation GUI | Tagged 10.13savvy 10.14savvy 10.15savvy 11.0savvy CABasicAnimation NSMenu NSMenuItem NSNumber NSStatusBar NSValue | Leave a comment

アプリケーションが扱えるデータ拡張子を取得

Posted on 10月 28, 2020 by Takaaki Naganoya

指定のアプリケーションが扱えるデータ拡張子を取得するAppleScriptです。

アプリケーションバンドル内のInfo.plistの、CFBundleDocumentTypesエントリの中のCFBundleTypeExtensionsを拾ってリストで返します。用途は、このアプリケーションに表示させるためのものです。

ただ、この標準的といいますか一般的な処理でこのデータを拾ってこれないアプリケーション(凝った処理をしているもよう)がかなりの数存在し、それらについては個別に対応処理を書かないとダメっぽいです。

だいたい、AppleのiWork Appsが全滅。BBEditも独自の記述をしているらしく、Pixelmator Proも少し凝った書き方をしているもよう(Pixelmator Proが「凝っていない」部分なんてないみたいですが)。個別にInfo.plistからエントリをたどって拡張子リストを作るしかなさそうです。

OS内、具体的に言えばNSApplicationとかNSBundleにそういうInfo.plistをあさってこなくても対応ドキュメントデータ型を渡してくれるようなサービスがありそうな気がとてもするのですが、なかなか見つかりそうにありません。

あまりに対応が大変だった場合には、機能を盛り込むことを断念するかもしれません。メタデータから拾ってこれたりすると楽でよいのですが……。


▲結局、できた模様

AppleScript名:アプリケーションが扱えるデータ拡張子を取得.scptd
—
–  Created by: Takaaki Naganoya
–  Created on: 2020/10/28
—
–  Copyright © 2020 Piyomaru Software, All Rights Reserved
—

use AppleScript version "2.4" — Yosemite (10.10) or later
use framework "Foundation"
use scripting additions

set aPath to POSIX path of (choose file of type {"com.apple.application-bundle"})
set aURL to (current application’s |NSURL|’s fileURLWithPath:aPath)
set exResList to getDocumentTypesExtensionsFromPath(aURL) of me

return exResList
–> {".INDD", ".INX", ".IDMS", ".INCD", ".INCX", ".ICML", ".INCA", ".ICMA", ".P65", ".T65", ".PMD", ".PMT", ".QXD", ".QXT", ".INDT", ".INDB", ".INDL", ".INLX", ".FLST", ".PRST", ".PDFS", ".joboptions", ".DCST", ".LNST", ".UDC", ".InDesignPlugin", ".PSET", ".SMRD", ".SMWT", ".IDML", ".IDPP", ".INDK", ".INLK", ".CSF", ".ASE", ".ACB", ".ACBL", ".IDPK", ".INJB", ".INRS", ".INCP", ".INDP", ".ICAP", ".IDAP", ".INMS", ".epub"}

on getDocumentTypesExtensionsFromPath(aURL)
  set aRes to getDocumentTypesFromAppURL(aURL) of me
  
  
set exRes to {}
  
repeat with i in (aRes as list)
    set j to (current application’s NSDictionary’s dictionaryWithDictionary:(contents of i))
    
set tmpExt to (j’s valueForKey:"CFBundleTypeExtensions")
    
    
if tmpExt is not equal to missing value then
      set tmpExt to tmpExt as list
      
repeat with ii in tmpExt
        set jj to "." & (contents of ii)
        
if (jj is not in exRes) and (jj is not equal to ".*") and (jj is not equal to ".???") then
          set the end of exRes to jj
        end if
      end repeat
    end if
  end repeat
  
  
return exRes
end getDocumentTypesExtensionsFromPath

on getDocumentTypesFromAppURL(aURL)
  set aBundle to current application’s NSBundle’s bundleWithURL:aURL
  
if aBundle = missing value then return {}
  
set aInfo to aBundle’s infoDictionary()
  
if aInfo = missing value then return {}
  
set aRes to aInfo’s objectForKey:"CFBundleDocumentTypes" –Document Types
  
if aRes = missing value then return {}
  
return aRes
end getDocumentTypesFromAppURL

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Window表示とMenu表示を切り替える

Posted on 10月 26, 2020 by Takaaki Naganoya

Xcode上で記述するCocoa AppleScriptアプリケーションで、通常のWindow表示とステータスバーから呼び出すメニュー内に表示するスタイルの切り替えテストプログラムです。

macOS 10.14.6上でXcode 11.3.1を動かして確認しています。

–> Download toggleWindow.zip (Xcode Project Archive)

この機能は実際に使いたいと思っていたものの、なかなかうまく実装できていませんでした。

個人的に、GUIベースのアプリケーションを作っていると、環境設定まわりの機能を実際に組む段階でやたらと時間がかかって大変でした。

アプリケーションのメインウィンドウ上に表示している部品を環境設定ウィンドウにも同様に出す必要が出てくるわけで、その場合同じものを2度作ることは避けたいところです。通常表示している部品と、環境設定ウィンドウで表示する部品は同じものを使いまわしたいところです。

それをどのように共通化してGUI部品のかたまりを「使い回す」かについては、頭の痛い問題でした。なかなか過去形で表現するのがはばかられる状況ですが(未解決)、ここをクリアしないことには話になりません。

本テストプログラムでは、Window上に表示するビュー(NSView)とメニュー内に表示するビューに同じものを指定しています。これで、複数の場所に同じビューを使いまわしやすくなるだろうか、というところです。

NeXTstepにティアオフ・メニューという、メニューをドラッグ&ドロップするとメニューから切り離してフローティングパレットのように運用できる機能がありました。Macのアプリケーションでもこれを実装したものを見たことはありますが、使い勝手がいいかと言われると「それほどでも」といった印象でした

途中、NSMenuを閉じる処理で行き詰まっていたところ、Twitter上で@masakihoriさんに解決策を教えていただきました(aMenu’s cancelTracking())。ありがとうございます。

実際に、Window表示されているViewをメニューに入れてみたところ、いろいろ挙動が変わってくることを確認できました。ポップアップメニューについては操作できず、NSTabViewを配置して切り替えてみても、切り替えたことが内部のビューに通知されない様子。メニューに入れて使うべきではないと思われました。

テキストビューも、一応入力はできるもののコピー&ペーストなどの操作は行えません。もともと、メニューにテキストビューが入っていると違和感がすごいので、するべきではないでしょう。

セグメントビューについてはまともに使えますし、スライダーもまともに動作します。試してはいませんが、Date Picker(カレンダー表示)あたりが限界ではないでしょうか。WebViewもメニューに入れられると思いますが、どの程度インタラクティブに操作できるかについては未確認です。

本サンプルについて、当初はステータスバー上のステータスアイテムからPopoverを表示させようかと考えたのですが、menu bar extra(ステータスアイテム)からPopoverは表示できないんですね(Uni Detectorのときに実験してうまく行かず、github上で公開している人のコードも眺めてみましたが……上から下まで全部自前で作っているようでした)。

そのうえ、Appleからも「menu bar extra(ステータスアイテム)からPopoverを表示するんじゃねえ」と釘を刺されているとのことで、ステータスアイテムからメニューを表示、その中にカスタムビューを入れてみた次第です。

AppleScript名:AppDelegate.applescript
—
— AppDelegate.applescript
— Toggle Window test
—
— Created by Takaaki Naganoya on 2020/10/26.
— Copyright © 2020 Takaaki Naganoya. All rights reserved.
—

script AppDelegate
  property parent : class "NSObject"
  
  
— IBOutlets
  
property theWindow : missing value
  
property theView : missing value
  
property aButton : missing value
  
  
property aFlag : true
  
property aStatusItem : missing value
  
  
property aMenu : missing value
  
property bMenuItem : missing value
  
  
on applicationWillFinishLaunching:aNotification
    aButton’s setTitle:"–> Status Menu"
    
set aFlag to true
    
theWindow’s setContentView:theView
  end applicationWillFinishLaunching:
  
  
on applicationShouldTerminate:sender
    — Insert code here to do any housekeeping before your application quits
    
return current application’s NSTerminateNow
  end applicationShouldTerminate:
  
  
  
on clicked:aSender
    set aTag to (tag of aSender) as integer
    
    
if aTag = 100 then
      if aFlag = true then
        –通常Window表示→Menu表示
        
my makeStatusItem()
        
theWindow’s performClose:aSender
        
aButton’s setTitle:"–> Window"
      else
        –Popup表示→通常Window表示
        
        
bMenuItem’s setHidden:true
        
theView’s setHidden:true
        
aMenu’s cancelTracking()
        
        
theWindow’s setContentView:theView
        
theView’s setHidden:false
        
theWindow’s makeKeyAndOrderFront:aSender
        
        
current application’s NSStatusBar’s systemStatusBar()’s removeStatusItem:aStatusItem
        
        
aButton’s setTitle:"–> Status Menu"
        
        
–自分を最前面に
        
current application’s NSApp’s activateIgnoringOtherApps:true
      end if
      
      
set aFlag to not aFlag –Flip Flap
      
    else if aTag = 110 then
      display notification "Clicked 1"
      
    else if aTag = 120 then
      display notification "Clicked 2"
      
    else if aTag = 130 then
      display notification "Clicked 3"
      
    end if
    
    
  end clicked:
  
  
on actionHandler:aSender
    –Do nothing
  end actionHandler:
  
  
  
on makeStatusItem()
    –if aStatusItem = missing value then return
    
    
set aStatusItem to current application’s NSStatusBar’s systemStatusBar()’s statusItemWithLength:(current application’s NSVariableStatusItemLength)
    
    
aStatusItem’s setTitle:"🍎"
    
aStatusItem’s setHighlightMode:true
    
aStatusItem’s setDelegate:me
    
aStatusItem’s setAction:"statusclicked:"
    
    
set aMenu to current application’s NSMenu’s alloc()’s init()
    
    
set bMenuItem to (current application’s NSMenuItem’s alloc()’s initWithTitle:"" action:"actionHandler:" keyEquivalent:"")
    
bMenuItem’s setView:theView
    (
bMenuItem’s setTarget:me)
    (
aMenu’s addItem:bMenuItem)
    
    
aStatusItem’s setMenu:aMenu
  end makeStatusItem
  
  
end script

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CotEditor v3.9.7でAppleScriptコマンドを追加

Posted on 10月 23, 2020 by Takaaki Naganoya

CotEditor v3.9.7(macOS 10.1510.13以降対応)でAppleScript用語辞書にコマンドが追加されていました。

document中のselectionに対して処理を行うもので、英語のダブルクォート/シングルクォートをワープロ的なクォート開始文字とクォート終了文字に置き換えます。


▲smarten quotes実行前


▲smarten quotes実行後


▲straighten quotes実行前


▲straighten quotes実行後

AppleScript名:smarten quotes
tell application "CotEditor"
  tell front document
    smarten quotes selection
  end tell
end tell

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AppleScript名:straighten quotes
tell application "CotEditor"
  tell front document
    straighten quotes selection
  end tell
end tell

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▲smarten quotes実行前


▲smarten quotes実行後

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Finderファイルタグの設定、取得、クリア

Posted on 10月 23, 2020 by Takaaki Naganoya

Finderタグの削除(クリア)を行うAppleScriptです。

AppleScript名:Finderファイルタグの設定、取得、クリア
–Created By Shane Stanley
–Modified By Takaaki Naganoya
use AppleScript version "2.4"
use scripting additions
use framework "Foundation"

property |NSURL| : a reference to current application’s |NSURL|
property NSOrderedSet : a reference to current application’s NSOrderedSet
property NSURLTagNamesKey : a reference to current application’s NSURLTagNamesKey

set anAlias to (choose file)
clearTagsForPath(anAlias) of me –delete tags
set aRes to getTagsForPath(anAlias) of me –check

— clear all tags
on clearTagsForPath(anAlias)
  set aURL to |NSURL|’s fileURLWithPath:(POSIX path of anAlias)
  
aURL’s setResourceValue:{} forKey:(NSURLTagNamesKey) |error|:(missing value)
end clearTagsForPath

— get the tags
on getTagsForPath(anAlias)
  set aURL to |NSURL|’s fileURLWithPath:(POSIX path of anAlias)
  
set {theResult, theTags} to aURL’s getResourceValue:(reference) forKey:(NSURLTagNamesKey) |error|:(missing value)
  
if theTags = missing value then return {} — because when there are none, it returns missing value
  
return theTags as list
end getTagsForPath

— set the tags, replacing any existing
on setTagsForPath(tagList, anAlias)
  set aURL to |NSURL|’s fileURLWithPath:(POSIX path of anAlias)
  
aURL’s setResourceValue:tagList forKey:(NSURLTagNamesKey) |error|:(missing value)
end setTagsForPath

— add to existing tags
on addTagsForPath(tagList, anAlias)
  set aURL to |NSURL|’s fileURLWithPath:(POSIX path of anAlias)
  
— get existing tags
  
set {theResult, theTags} to aURL’s getResourceValue:(reference) forKey:(NSURLTagNamesKey) |error|:(missing value)
  
if theTags ≠ missing value then — add new tags
    set tagList to (theTags as list) & tagList
    
set tagList to (NSOrderedSet’s orderedSetWithArray:tagList)’s allObjects() — delete any duplicates
  end if
  
aURL’s setResourceValue:tagList forKey:(NSURLTagNamesKey) |error|:(missing value)
end addTagsForPath

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Universal Binaryチェックツール「Uni Detector」をMac App Storeでリリース

Posted on 10月 21, 2020 by Takaaki Naganoya

Universal Binaryチェックツール「Uni Detector」をMac App Storeで無料リリースしました。macOS 10.13以降用です。私の作るものなので、すべてAppleScriptで記述してあります。

前作「うにばーさる」はPowerPCからIntelへの切り替え時に、AppleScript Studioで作りました。

「Uni Detector」はAppleScriptObjCで作成。いろいろこなれてきているのですが、商品にはなりそうにもなかったので(そんなにひんぱんにバイナリアーキテクチャを調べたい人はいない)宣伝用にフリー配布です。

# Macの販売店の店頭でデモするのには向いているかも?

バイナリ対応度を調べるだけのソフトウェアでは、一度試したらおしまいです。日常的にこのソフトウェアを使うと便利なよう、自分で使い込んでさまざまな機能を実装しました。アプリケーションのメタデータを読み込んで、しぼり込み検索してカテゴリごとのバイナリアーキテクチャ分布を調べられるようにしました。

また、Universalバイナリ対応のほかに「AppleScript対応度」の調査もこのアプリケーションの1つの大きなテーマにすえました。AppleScript対応度もカテゴリごとに調査できます。「Microsoft」や「Adobe」をキーワードに絞り込んで、アーキテクチャやAppleScript対応度を調査することも可能です。

Scriptableなアプリケーションの一覧を表示したり、選択中のアプリケーションのAppleScript用語辞書を表示させたり、とくに本Blog上のサンプルScriptを表示させる機能がよそには真似できないところでしょう。

一覧で選択したアプリケーション名をキーとして本Blogの記事を検索・表示させる「サンプルScript表示機能」。これだけのためにポップアップするミニWebブラウザを実装しています。

「Universal Binary」は、NeXT時代のMAB(Multi Architecture Binary)、FATバイナリを引き継いだもので、NEXTSTEP(正確には後継のOPENSTEP)時代にはx86(Intel)、68K(NeXT)、SPARC(Sun)、PA-RISC(HP)などの複数アーキテクチャ向けバイナリをまとめてパッケージ内に格納できていました。

当時は複数アーキテクチャ、複数環境をサポートするための技術と受け取っていましたが、Mac OS X上での使われ方は自社プラットフォームのCPU切り替えを円滑に行うためのもので……MAB/FATバイナリとはモノが同じでありながら運用の仕方が全然違いますね。

技術的には、ツールバー上のSegmented Controlで作ったボタンがmacOS 11.0上でどう見えるか、きちんと見えるのか、Betaのたびにコロコロ見え方が変わるので、そのあたりを回避したらどうなるのかとか、そういう実証試験を行なっています。

また、macOS 10.15以降でアプリケーションフォルダ(/Applications)の内容が、/Applicationsと/System/Applications/に分かれ、フォルダの内容をScriptから取得できないあたりで悩まされました。アプリケーションのアイコンをInfo.plist経由で取得できないケースも見られ(とくに、Apple純正アプリケーション)、そのあたりの対処も悩まされたところです(フリー配布なのに手間がかかりまくっていて大変です)。

Terminal.appのコントロールを行なったら一発リジェクトでしたが、スクリプトエディタのコントロールはいいんだ、へーという発見はありました(macOS 10.14で「execute」コマンドが削除されたので無害?)。アプリケーションのAppleScript用語辞書を表示させているだけなので、コントロールというレベルではありませんけれども。

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Pixelmator Proでアイコン書き出しv2

Posted on 10月 19, 2020 by Takaaki Naganoya

Pixelmator Proで1024×1024 pixelの画像をmacOSのアプリケーションアイコン素材用に各サイズにリサイズして連続書き出しするAppleScriptです。

Pixelmator ProのAppleScriptプログラミングコンテスト優勝賞品Pixelmator Pro。非破壊画像処理を行い、GPUベースの高速な処理を行うPixelmator Proを実務的な画像処理に使うとどんな感じなのか、いろいろ調べていたらアイコン書き出し用の複数同時解像度書き出し機能などはついていなかったので、さくっと作ってみました。

Photoshopを操作して各種解像度書き出しを行うよりも高速に感じます(厳密にベンチマークを計測したわけではないんですけれども)。

AppleScript名:Pixelmator Proでアイコン書き出しv2.scptd
—
–  Created by: Takaaki Naganoya
–  Created on: 2020/10/19
—
–  Copyright © 2020 Piyomaru Software, All Rights Reserved
—

use AppleScript version "2.4" — Yosemite (10.10) or later
use framework "Foundation"
use scripting additions

set resolList to {1024, 512, 256, 128, 64, 32, 16}
set aTargFileBase to (choose file name with prompt "Select Export base name") as string

tell application "Pixelmator Pro"
  if (exists of document 1) = false then
    display dialog "There is no document" buttons {"OK"} default button 1 with icon 1
    
return
  end if
  
  
tell the front document
    set aWidth to width
    
set aHeight to height
    
    
if {aWidth, aHeight} is not equal to {1024.0, 1024.0} then
      display dialog "Wrong Image Size (1024×1024 required)" buttons {"OK"} default button 1 with icon 2 with title "Size Error"
      
return
    end if
    
    
repeat with i in resolList
      resize image width i height i resolution 72 algorithm bilinear
      
export to file (aTargFileBase & "_" & (i as string) & "x" & (i as string) & ".png") as PNG
      
undo
    end repeat
  end tell
end tell

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Posted in file Image | Tagged 10.14savvy 10.15savvy 11.0savvy Pixelmator Pro | 1 Comment

Unicode Checker

Posted on 10月 16, 2020 by Takaaki Naganoya

Unicode Checkerはアップデートを定期的にチェックして、文字のUnicode上の詳細な仕様を確認するためによく使っています。記事作成時のバージョンは1.22です。

一度、Unicode CheckerのAppleScript対応度については紹介したことがあったような気がしましたが、いま探してみたら見つかりません。2018年初頭にBlogが吹き飛んだときに一緒にお星様になってしまったものと思われます。

Unicode Checker自体の機能は文字情報のデータベース的なものなので、AppleScriptから操作してまとまった処理(大量のデータ処理)を行わせる必要はあまりなさそうですが、単に1つの文字のデータを別のアプリケーションから取り出して、それをUnicode Checkerに情報表示させるなどの「ドミノ倒し」的な処理を行わせるような用途に使う感じでしょうか。

おそらく開発側も、「こういう(AppleScript対応の)機能もウチは作れるよ」というデモとしてこの機能を実装したものと思われます。

AppleScript名:current code pointを指定して文字表示
tell application "UnicodeChecker"
  set current code point to "あ"
end tell

★Click Here to Open This Script 

AppleScript名:findコマンドのじっけん
tell application "UnicodeChecker"
  set aRes to find codepoint "200B" with including unihan definitions –UTF-16
end tell

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AppleScript名:現在表示中の文字(code point)を取得する
tell application "UnicodeChecker"
  properties of current code point
  
–> {bidi mirrored:false, containing plane:plane id 0 of application "UnicodeChecker", id:12354, line break:"ID", assigned:true, canonical combining class description:"Not_Reordered", unicode name:"HIRAGANA LETTER A", assigned to abstract character:true, code point type:Graphic, class:code point, bidi class description:"Left_To_Right", script name:"Hiragana", general category description:"Other_Letter", bidi class:"L", containing block:block "Hiragana" of application "UnicodeChecker", general category:"Lo", name:"あ", canonical combining class:0}
end tell

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AppleScript名:UnicodeCheckerでUTF-8の文字コードを得る
tell application "UnicodeChecker"
  get escaped representation of (deXHTMLized representation of "あ")
  
–> "%E3%81%82"
end tell

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AppleScript名:IDNA representationのテスト
tell application "UnicodeChecker"
  set aRes to IDNA representation of "愛" using IDNA 2008
  
–> "xn--vgu"
  
  
set aRes to IDNA representation of "愛" using IDNA 2003
  
–> "xn--vgu"
end tell

★Click Here to Open This Script 

AppleScript名:deIDNAized representationのじっけん
set aStr to "愛"

tell application "UnicodeChecker"
  set aRes to IDNA representation of aStr using IDNA 2008
  
–> "愛"
  
  
set bRes to deIDNAized representation of aRes
  
–> "愛"
end tell

★Click Here to Open This Script 

AppleScript名:deXHTMLized representationのじっけん
set aStr to "愛"

tell application "UnicodeChecker"
  set aRes to XHTML representation of aStr
  
–> "愛"
  
  
set bRes to deXHTMLized representation of aRes
  
–> "愛"
end tell

★Click Here to Open This Script 

AppleScript名:XHTML representation ofのサンプル v2
set aStr to "愛"

tell application "UnicodeChecker"
  set aRes to XHTML representation of aStr
  
–> "愛"
  
  
set bRes to XHTML representation of aStr with use decimal entities
  
–> "愛"
  
  
set cRes to XHTML representation of aStr without use decimal entities
  
–> "愛"
  
  
set dRes to XHTML representation of aStr with named entities
  
–> "愛"
  
  
set eRes to XHTML representation of aStr with converting low ASCII
  
–> "愛"
  
  
set fRes to XHTML representation of aStr without converting low ASCII
  
–> "愛"
end tell

★Click Here to Open This Script 


▲自分の作ったツール(Uni Detector)の中から、指定アプリケーションのサンプルScriptを表示させる機能を実装したので、ツールのためにひととおりサンプルを掲載してみる予定

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macOS 10.15以降のカレンダーアプリケーション内に同梱された大量のAppleScriptを発見

Posted on 10月 15, 2020 by Takaaki Naganoya

たまたま、macOS 11.0Betaで特定のアプリケーションのアイコンを取得できない問題に直面し、その調査を行なっていたところ……カレンダーアプリケーションのバンドル内のResourcesフォルダに大量(32本)のAppleScriptが入っているのを見つけました。

見つけたのはmacOS 11.0Beta上ですが、10.15.7環境でもチェックしてみたところ同数のAppleScriptが入っていました。10.14.6ではみつかりません。10.15.x以降でこうなっているようです。

macOS 10.15はBetaの途中で「これは使い物にならない!」と見切りをつけ、テスト環境で様子を見ながらも本気では使い込んでこなかったので、いまごろ細かい変更点に気づきました(全力で10.15はパスして11.0に移行したいです)。


▲macOS 10.15.7のカレンダー内に入っているAppleScriptと11.0betaに入っているもののdiffをとってみた結果。違いはないもよう

拡張子がscptで、実行専用になっていません。つまり、中身が読めるわけです。

サンドボックス環境のアプリケーションが内部からこうしたAppleScriptを呼ぶ際には実行専用で、かつファイルを読み取り専用に設定しておく必要があります。読み取り&編集可能な状態なので、サンドボックス化されている「カレンダー」アプリケーションがこれらを内部で呼び出している可能性は低そうです。部品として入れるならハンドラ宣言を行なって、外部から呼び出しやすいようにするはずです。これらのAppleScriptをテンプレートとして読み込んで、変数内容を実際のデータに置換して実行するという方法もないことはありませんが、そこまでやらないでしょう(必要に迫られて、やったことありますけれども)。そういう使い方をするならテキスト形式で保存しておくとか、もっと「テンプレートらしく」書いておくことでしょう。書き換え部分を「%@」と書いておくとか。

よって、カレンダーアプリケーション内部でこれらのAppleScript群を呼び出している可能性はほとんどないと思います。

実際にScriptの内容を読んでみると、基礎的なカレンダーアプリケーションの操作を行う、地に足のついた実に質実剛健で良質なサンプルScript集という雰囲気でした。AppleのサンプルScriptにありがちな、冒頭に著作権と(訴訟回避の)お断り文言のオンパレードのテンプレートコメントが30行ぐらい書いてありそうなものではありません。

AppleScript名:addAttendees.scpt
–> Script creates an event and adds invitees. Please modify the email to test account before running the script
set theStartDate to (current date)
set hours of theStartDate to 15
set minutes of theStartDate to 0
set seconds of theStartDate to 0
set theEndDate to theStartDate + (1 * hours)
tell application "Calendar"
  tell calendar "calendar"
    make new event with properties {summary:"Apple Script Invitations", start date:theStartDate, end date:theEndDate, location:"one Infinite Loop"}
    
    
set theEvent to (first event where its summary = "Apple Script Invitations")
    
tell theEvent
      make new attendee at end of attendees with properties {display name:"test", email:"caltest_as1@icloud.com"}
    end tell
  end tell
end tell

★Click Here to Open This Script 

自分もCotEditorのサンプルAppleScriptパックを配布していますが、あれの飛び道具系(PowerPack)ではなく、基礎的なBasicPackの雰囲気です。

この手のサンプルScriptというと、AppleがmacOSに同梱している悪夢のようなApple純正サンプルスクリプト集があるわけですが(日本語環境で構文確認が通らないとか言語道断。しかも書き方が古臭い)、そういうテイストではありません。

「実務でAppleScriptを書いている人間」による簡素なテストコードといった雰囲気を感じます。

まるで、Apple社内で機能テストに使っているAppleScriptがそのままRelease版に残ってしまったような感じです。正確なところはわかりませんけれども。

意図して入れているのか、意図していないのかはまったく不明ですが、OSのアップデートで消去されないうちにバックアップをとっておくことをおすすめします。

このScriptを入れてあることが何かのメッセージなのかどうかは不明です。たいして意味はないでしょう。ただ、Apple社内もしくは外注にちゃんとまともなAppleScriptを書ける人間がいるぞ、という自己紹介的なものだと受け取っておきます。

カレンダーアプリケーションのAppleScript用語辞書内にこれらのAppleScriptサンプルを(本Blog掲載のAppleScriptのようにリンクつきで?)掲載しておけという指定を受けた部下が、その言葉の意味がわからずにそのままバンドル内に渡されたAppleScriptをファイルのまま入れてしまったというあたりが真相ではないかと思われます。

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Xcode 12上でのCocoa AppleScriptアプリケーションのUniversalビルド状況

Posted on 10月 14, 2020 by Takaaki Naganoya

目下、最大の関心事はmacOS 11向けにXcode上のCocoa AppleScriptアプリケーションをApple Sillicon & IntelのUniversal Binaryでビルドする方法についてです。

まず、Xcode 12と言われるものは2系列存在しています。Xcode 12.1GMと呼ばれるものと、Xcode 12.2Beta 3です。

調査前には、「Xcode 12.1GMを使ってビルドするんじゃないの? GMだし」と思っていました。Mac App StoreはReleaseビルドのXcodeからのアプリケーション送信しか受け付けない仕様になっているため、Beta版の出来がいくらよくても、GM版、Release版が必須です。

ただ、Xcode 12.1GMでCocoa AppleScriptアプリケーションをUniversal Binaryでビルドしようとしても、出来上がるバイナリはIntel 64bit向けのみです。

だいたい、Xcode 12.1GM上ではビルドターゲットとして「macOS 11.0」を選択できません。

これまでにARM/IntelのUniversal Binaryビルドできたのは、Xcode 12.2Beta2。GM版ではどれもビルドできていません。

実際に、Xcode 12.2Beta3上でCocoa AppleScriptアプリケーションのプロジェクトをUniversal Binaryビルドできることが確認できました。

ただし、Xcode 12.2beta3上でも、既存のXcodeプロジェクトではUniversal Binaryビルドが行えず、新規作成したプロジェクト(コードはほぼからっぽの状態でテスト)でのみUniversal Binaryビルドできました。まだ、既存のプロジェクトのUniversal BinaryビルドができないあたりがBetaっぽいですが、注意を要するところです。

AppleScriptアプレットのUniversal Binary対応状況

スクリプトエディタから書き出したアプレットは、macOS 11.0Beta初期からUniversal Binaryで書き出されていることを確認しています。

AppleScript Studioランタイムが廃止に

その他、Mac OS X 10.6で廃止になった「AppleScript Studio」のランタイムがXcode上の開発テンプレート廃止後も実行のみサポートが継続されています。

これはAutomator登場初期に作られたAutomatorアクションがこのAppleScript Studioのランタイムを利用していたためです。

Automatorアクションの実行サポートのためにAppleScript Studioのランタイムが最新OS上でも維持され続けてきました。先日、ついにこのAppleScript Studioランタイムの将来的な廃止がAppleのWebサイトに掲載されていました。

AppleScript StudioランタイムのARM Binary(ここも、Xcode上で「ARM」という言葉を使わないようにいろいろ記述が変わっている)化を行なっているとは思えないので、おそらくARM/Intelの両方のCPUサポートを3〜4年ぐらい行い(AppleScript StudioランタイムはRosetta2で実行?)、Rosettaの廃止ライミングでAppleScript Studioランタイムも一緒に廃止するのでしょう。

AutomatorアクションのAppleScriptによる開発テンプレートはAppleScriptObjCベースのものに(とっくの昔に)変更になっています。AppleScriptObjCベースで開発していれば問題ありません。

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OSADictionaryViewの情報がない

Posted on 10月 12, 2020 by Takaaki Naganoya

macOS 10.10以降、通常のAppleScriptでもCocoaオブジェクトへのアクセスが許可されたため、macOSの中に存在するAppleScript系の機能への理解が深まりました。

正確にいえばOS X 10.6でXcode上のCocoa AppleScriptアプリケーション内でCocoaの機能が利用できたわけですが、やはり通常のAppleScriptの中で利用できると理解の度合いが違います。

そうしたCocoaなどのmacOSのAPIは数多くあり、今日ではPDF関連の処理など専用のアプリケーションを使わずにたいていの処理ができるようになり、Web上のREST APIを自在に呼び出せるようになり、各種画像フィルタ処理や機械学習までAppleScriptから呼び出せるようになりました。Cocoaの機能が呼べなかった時代に戻れと言われたら途方に暮れてしまうレベルで日常的な風景になりました。

そんなmacOS側の機能に、AppleScript系の機能が用意されています。

大きく分けると、

①Cocoa系のOSAKit。AppleScriptを実行したりOSAコンポーネント情報を取得するなどの機能。AppleScriptから日常的によく使っています。

②AppKit内のNSAppleScript。AppleScriptの実行を行うための部品と、プロセス間通信のAppleEventsまわりの機能です。このあたりはAppleScriptからは手が出ません。

③Carbon系のOpenScripting。AppleScript言語処理系そのものといってよいでしょう。まったく手が出ません。

などの機能の所在がわかっています。Xcode上から調べるとヘッダーファイルも調査できて、どのようなメソッドが揃っているかも確認できます。

これらの他に、割とメジャーそうな機能なのにヘッダーファイルも何も一切公開されていないオブジェクトがあります。

それが、AppleScript用語辞書の表示関連のOSADictionaryViewとOSADictionaryControllerです。

これについては、不思議と情報が何もありません。あたりをつけて、「おそらくPathかURLをコントローラーに渡して初期化するとViewに表示するんだろう」と試しているのですが、まったく歯が立ちません。


▲macOS 10.14.6+Xcode 11.3.1の組み合わせで、OSADictionaryViewをドラッグ&ドロップで部品配置すると、その瞬間にXcodeがクラッシュ(事前にプロジェクトにOSAKit.frameworkをinclude)。この環境にはNSBrowserなど同様の瞬間クラッシュを引き起こす部品がある。macOS 10.15上では修正されているため、10.14上での対処は行わないとAppleから明言されました

とりあえずは、いつものアラートダイアログ上でOSADictionaryViewを表示して、指定のsdefファイルを表示するレベルからはじまって、GUIアプリケーション上でSDEF表示機能を実装するところがゴール地点でしょうか。失敗を重ねながら何度も調査やテストを行うことになります。

OSADictionaryView/OSADictionaryControllerの情報があったところで、これが使い物になるのかどうかという疑問があります。

OSADictionaryViewが使えたとして、それはsdefファイルのパスなりURLを渡して表示させるようなものになると想像されますが、このsdefに外部のファイルをincludeするような記述ができるようになったことで、「対象アプリケーションが実際に起動しないとAppleScript用語辞書全体を取得することができない」という状況に。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE dictionary SYSTEM "file://localhost/System/Library/DTDs/sdef.dtd">
<dictionary xmlns:xi="http://www.w3.org/2003/XInclude">
	<!-- We override some standard commands to add several optional properties. -->
	<suite name="Standard Suite" code="????" description="Common classes and commands for all applications.">
		<xi:include href="file://localhost/System/Library/ScriptingDefinitions/CocoaStandard.sdef" xpointer="xpointer(/dictionary/suite/node()[not((self::command and (@name = 'open')) or (self::class and (@name = 'window')))])"/>

▲最近のMicrosoft Officeアプリケーションでは、sdefのサイズ縮小のためかxi:includeの記述が見られる

Adobeのアプリケーションには、sdefファイルを起動後にプログラムで生成しているものもあるため、起動前の状態でsdefファイル単独でブラウズできてもあまり意味がないケースが生じてしまいます。

つまり、Viewを単体で利用できても不十分かつ部分的なAppleScript用語辞書しか表示できないのではないか? という疑問を持つわけです。


▲1:17秒あたりでToolbar上のコマンドからAppleScript用語辞書の表示を行わせています。これは、Script Editorに辞書の表示を行わせる処理です

実際、スクリプトエディタに指定アプリケーションのAppleScript用語辞書を表示するような命令は行えるので、結局はそちらを使うことになるのではないかと考えるものです。苦労して使い方を突き止めたとしても、実用性がなかったら残念なことです。そして、その可能性がきわめて高そうな気配がしているのです。

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Pixelmator Pro AppleScriptコンテストで優勝

Posted on 10月 11, 2020 by Takaaki Naganoya

LateNight Software主催の「Pixelmator Pro AppleScriptコンテスト」で優勝しました。応募作品はPixelmatorもぐらたたきゲームです。

応募するにあたって、まず最初に、「まともにPixelmator Proの機能を活用する」か「Pixelmator Proの機能を無視する」かの2つの方向のどちらを採用するかを考えました。

100行以内というレギュレーションがけっこう厳しかったので、前者のアプローチだとすぐに限界に達するように思われました。それ以前に、使いこなしてもいない、ほぼ初見のアプリケーションを相手に有用なAppleScriptを書くのはほぼ無理といってよいでしょう。実際に対象のアプリケーションを使いこなして、そのアプリケーションが想定しているワークフローをこなしてみて、自分の意図するデータを作って、その作業の中で不満に思ったり効率がよくない点をAppleScriptで補っていくのが「普通のAppleScript」の書かれ方でしょう。

短期間でコンテストに投稿するとなると、ウケ狙いでアプリケーション全体の機能を理解せず一部の機能に着目してまったく関係のない用途のものを作る必要があると判断しました。

もうちょっと使いこなすための期間が長ければ、Pixelmator Proの機能を使い込んで、Pixelmator Proならではのソリューションも出てきたと思います。

なので、Pixelmator Pro AppleScriptコンテストの賞品であるところのPixelmator Pro v1.8を使えれば、「本来こういうものがあるべき」というScriptを書くことも可能だと思われます。

告知ページには、

To celebrate the introduction of AppleScript support in Pixelmator Pro 1.8 I’m giving away three copies of Pixelmator Pro. 

と、明記されているので「Pixelmator Pro」(macOS版)が賞品だと思っていたのですが、なぜか送られてきたのが「Pixelmator Photo」(iOS版)のコードで、何か手違いが生じただけだと思いたいのですが、どんなものなんでしょう? → 報告したらちゃんとPixelmator Proのコードが届きました。ねんのため

Pixelmatorもぐら叩きゲームについて


◀︎開発中のFMバトラー(1999年)

1999年のMacWorldExpo/Tokyoでデモを行った「FMバトラー」で、すでに「まったくゲーム用ではないアプリケーション(FileMaker Pro)を使ってゲームを作るという経験がありました。

基本的には、Pixelmator Pro書類上に並べたレイヤーの表示状態を制御して、パラパラアニメを表示。その一方でModifier Keyのキースキャンを行なって、ユーザーからの操作を受け取っています。

レギュレーションに「Script Debugger上で動作すること」という項目があり、Modifier Keyのスキャンであれば最前面にいないScript Debuggerでも問題なくスキャンできるため、対応が可能でした。

プログラムは、とにかく短く書くことが課題で、初期段階ではキースキャン部分だけで20行を超えていたものを大幅に短くしています。

もぐら叩きの本体部分もモグラが3段階で迫ってくるという設定を作り、step 1とstep 2の状態でユーザーからの入力があったら「お手つき」的な失敗を行ったという処理をしています。step 3の状態でのみもぐらの撃退が可能で、そのことをデータで表現しています。

set moleList to {{"Mole1", false, 20}, {"Mole2", false, 10}, {"Mole3", true, 20}}

良くも悪くも「Pixelmator Proでゲームを作ろう」という着想自体がすべてであり、プログラム自体はそれほど複雑でも高尚でもありません。

–> Download Piyomaru Whack-3-moles Game(実行に必要なPixelmator Pro書類)

プログラム自体を掲載していてもあまり参考にならないとは思いますが、本来作りたかった「もぐらが同時に3匹出てくるもぐら叩きゲーム」は見てみたいので、より高度なバージョンに書き換えた人がいればぜひ見せてください(^ー^;

最後に、Pixelmator Proもぐらたたきのグラフィックについて。8bit時代のピコピコゲーム(この部分、Google翻訳で非日本語話者に意味が通じるのだろうか?)を彷彿とさせる簡単さで「たいした手数はかけていない」ことが伝わることを重視しています。Pixelmator Proは写真の加工など高い能力を持ったグラフィックソフトなわけですが、あえてグラフィックソフトらしい写実的かつ写真をベースとした生々しいもぐらの絵を使うことは避けました。

また、あからさまにゲームであることがわかるよう背景も単純な色とし、一般的なPixelmator Proの利用シーンとは異なる状況下にあることをユーザーに知らせるように設計しました。絵心のある人ならもっと凝ったグラフィックを描いて表示するはずですが、そういう作り込み要素を排することで「自分にも作れそうだ」という印象を持ってもらうことを重視しています。あと、生き物の殺生を思わせるような生々しい表現(流血とか)は避けています。

AppleScript名:Mole Game v1.1.1a.scpt
–  Created by: Takaaki Naganoya
–  Created on: 2020/09/29
–  Copyright © 2020 Piyomaru Software, All Rights Reserved
use AppleScript version "2.4"
use scripting additions
use framework "Foundation"
use framework "AppKit" — for NSEvent

set aScore to 0
set aMiss to 0
set maxMole to 3 —change mole attack number
set delayCount to 300 –delay speed. Faster machine needs larger number.

tell application "Pixelmator Pro"
  activate
  
if (exists of document "Piyomaru Whack-3-moles Game") = false then
    display dialog "There is no Piyomaru document" buttons {"OK"} default button 1 with icon 1
    
return
  end if
  
  
tell document "Piyomaru Whack-3-moles Game"
    set visible of layer "Mole1" to false
    
set visible of layer "Mole2" to false
    
set visible of layer "Mole3" to false
    
set visible of layer "Mole3Hit" to false
    
set visible of layer "Mole3Miss" to false
    
    
repeat 10 times
      tell layer "Title"
        set its visible to true
        
set keyRes to keyscanWait(delayCount, true) of me
        
set its visible to false
        
set keyRes to keyscanWait(delayCount, true) of me
        
if keyRes = true then exit repeat
      end tell
    end repeat
    
    
delay 1
    
    
set moleList to {{"Mole1", false, 20}, {"Mole2", false, 10}, {"Mole3", true, 20}}
    
repeat maxMole times
      repeat with i in moleList
        copy i to {layerName, hitLogic, delayTime}
        
set visible of layer layerName to true
        
set keyRes to keyscanWait((random number from 1 to delayTime) * delayCount, hitLogic) of me
        
set visible of layer layerName to false
        
        
if keyRes = true then
          set hitF to true
          
set aScore to aScore + 1
          
beep
          
set visible of layer "Mole3Hit" to true
          
delay 1
          
set visible of layer "Mole3Hit" to false
          
exit repeat
        else if keyRes = false then
          set aMiss to aMiss + 1
          
repeat 3 times
            set visible of layer "Mole3Miss" to true
            
delay 0.5
            
set visible of layer "Mole3Miss" to false
            
delay 0.5
          end repeat
          
set keyRes to true –To Skip See off action
          
exit repeat
        end if
      end repeat
      
      
if keyRes is not equal to true then
        set aMiss to aMiss + 1
        
repeat 3 times
          set visible of layer "Mole3Miss" to true
          
delay 0.5
          
set visible of layer "Mole3Miss" to false
          
delay 0.5
        end repeat
      end if
    end repeat
    
    
display dialog "Score:" & (aScore as string) & return & "Miss:" & (aMiss as string) with title "GAME OVER" buttons {"OK"} default button 1 with icon 1
    
  end tell
end tell

on keyscanWait(delayLoop, hitLogic)
  repeat delayLoop times
    set commandStatus to not ((((current application’s NSEvent’s modifierFlags() as integer) div (current application’s NSShiftKeyMask as integer)) mod 2) = 0)
    
if commandStatus = true then return hitLogic
  end repeat
  
return missing value
end keyscanWait

★Click Here to Open This Script 

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LAN上の別のMacでYouTubeムービー再生をハンズオーバー v2

Posted on 10月 8, 2020 by Takaaki Naganoya

Safariの最前面のウィンドウで再生中のYouTubeムービーの情報を取得し、LAN上の別のMacで再生を引き継ぐ(ハンズオーバーする)AppleScriptです。

macOS 10.13以降、リモートAppleEvents経由でGUIアプリケーションを直接操作する機能が復活しました(Mac OS X 10.7〜10.12ぐらいまでAppleScriptアプレット間のみリモート通信が許可されていた状態)。

メインマシンで再生中のYouTubeムービーを、LAN上の他のマシンに引き継がせてみました。再生を引き継がれる方のマシンでは、システム環境設定の「共有」で「リモートApple Events」の項目をオンにしています(自分のマシンではすべてこの項目をオンにしています)。

(1)リモートマシン上のユーザーのパスワード

AppleScript書類のコメント(Finderコメント)にパスワードを書いておくと、それを読み取って使用するようにしてみました。

(2)リモートマシン上のSafariの起動

リモートマシン上のアプリケーションの操作は、ただリモートマシン上のアプリケーションを指定すればOKなのですが、操作対象のアプリケーションが起動していない場合にはエラーになります。これは、とても困る仕様です。

そこで、リモートマシンのFinder経由でアプリケーションファイルをオープンすることで、リモートマシン上でSafariを起動します。オープン対象をapplication file “Safari”と指定するとエラーになりますが、application file id “com.apple.Safari”と指定するとエラーになりません。

(3)YouTubeで再生中の情報取得

以前調査しておいた内容をそのまま使っています。再生中ならPauseし、再生中の位置(時間)情報を取得し、文字列で指定するために加工してYouTubeのURLに追加しています。URLの加工部分は少々手抜きをしています。

とくに問題なく、メインマシンから他のマシン(macOS 10.15.7/macOS 11.0beta9)にLAN経由で再生をハンズオーバーできました。

実際に、コントロール先のマシン名(Bonjour名)をremoteMachineNameに、ユーザー名をremoteUserNameに、パスワードを実行するAppleScript書類のFinderコメントに書き込んで実行してください。スクリプトエディタ上でもスクリプトメニューからでも問題なく実行できています。

あとは、Safari上のYouTube再生をフルスクリーンで行えるとよいのですが、少し試した範囲ではできなかったので、また地道に調べておく感じでしょうか。

AppleScript名:LAN上の別のMacでYouTubeムービー再生をハンズオーバー v2.scpt
—
–  Created by: Takaaki Naganoya
–  Created on: 2020/10/08
—
–  Copyright © 2020 Piyomaru Software, All Rights Reserved
—

use AppleScript version "2.4" — Yosemite (10.10) or later
use framework "Foundation"
use scripting additions

property |NSURL| : a reference to current application’s |NSURL|
property NSMetadataItem : a reference to current application’s NSMetadataItem

set remoteMachineName to "MacMini2014.local"
set remoteUserName to "maro"

–ScriptのCommentに書いておいたパスワードを拾って使う
set mePath to (path to me)

–FinderからCommentは拾えるが、メタデータ経由で取得する処理も試してみた
set remoteUserPass to getFinderComment(POSIX path of mePath) of me

tell application "Safari"
  if running then
    tell front document
      set aURL to URL
      
–最前面のウィンドウがYouTubeの場合のみ処理
      
if aURL does not start with "https://www.youtube.com/" then
        display notification "エラー: YouTubeを再生していないため、ハンズオーバーしませんでした"
        
return
      end if
      
      
–再生中のポジションを取得
      
set tRes to (do JavaScript "document.querySelector(’#movie_player video’).currentTime;")
      
      
–再生状況を取得
      
set pRes to (do JavaScript "document.querySelector(’#movie_player video’).paused;")
      
      
if pRes = false then
        –再生中であればPauseする
        
set aRes to (do JavaScript "document.querySelector(’#movie_player .ytp-play-button’).click();")
      end if
      
      
openYouTubeOnRemoteMachine(remoteUserName, remoteUserPass, remoteMachineName, tRes, aURL) of me
    end tell
  end if
end tell

–指定のリモートマシン上のSafariでYouTubeの指定ムービーの指定箇所からの再生を行う
on openYouTubeOnRemoteMachine(remoteUser, remotePass, remoteMachineLocal, newDuration, newURL)
  set remoteMachineName to "eppc://" & remoteUser & ":" & remotePass & "@" & remoteMachineLocal
  
  
–URLの加工。ちょっと手抜きをした
  
if newDuration is not 0 then
    set tText to retTimeText(newDuration) of me
    
if newURL contains "&" then
      set sepChar to "?"
    else
      set sepChar to "&"
    end if
    
    
set newURL to newURL & sepChar & "t=" & tText
  end if
  
  
using terms from application "Safari"
    tell application "Safari" of machine remoteMachineName
      if not running then
        –起動していなかったらあらためてSafariを起動
        
launchRemoteSafari(remoteMachineName) of me
      end if
      
      
try
        close every document
      end try
      
      
set aWin to make new document
      
      
tell aWin
        set URL to newURL
        
–フルスクリーン再生をためしてみたが、こういう書き方ではなかった模様(URLオープンを待つ必要もある)
        
–set aRes to (do JavaScript "document.querySelector(’#movie_player playFullscreen’).click();")
      end tell
      
    end tell
  end using terms from
end openYouTubeOnRemoteMachine

–リモートマシン上でSafariを起動する
on launchRemoteSafari(aMachine)
  using terms from application "Finder"
    tell application "Finder" of machine aMachine
      open application file id "com.apple.Safari"
    end tell
  end using terms from
end launchRemoteSafari

–数値を「h」「m」「s」でフォーマットして返す
on retTimeText(aTime)
  set aHour to aTime div 3600
  
set aMinute to (aTime – (aHour * 3600)) div 60
  
set aSeconds to (aTime mod 60)
  
  
set aString to ""
  
  
if aHour > 0 then
    set aString to aHour & "h"
  end if
  
  
if aMinute > 0 then
    set aString to aString & (aMinute as integer) & "m"
  end if
  
  
if aSeconds > 0 then
    set aString to aString & (aSeconds as integer as string) & "s"
  end if
  
  
return (aString as string)
end retTimeText

–Finderコメントをメタデータ経由で取得
on getFinderComment(aPOSIX)
  set aURL to |NSURL|’s fileURLWithPath:aPOSIX
  
set aMetaInfo to NSMetadataItem’s alloc()’s initWithURL:aURL
  
set metaDict to (aMetaInfo’s valuesForAttributes:{"kMDItemFinderComment"}) as record
  
if metaDict = {} then return ""
  
set aComment to kMDItemFinderComment of (metaDict)
  
return aComment
end getFinderComment

★Click Here to Open This Script 

Posted in Internet JavaScript Remote Control | Tagged 10.13savvy 10.14savvy 10.15savvy 11.0savvy Finder NSMetadataItem NSURL Safari | 14 Comments

Evernoteがv10.0でElectronベースのWebブラウザ的なアプリに

Posted on 10月 8, 2020 by Takaaki Naganoya

Evernoteがv10.0にアップデートして、内容がローカルのアプリケーションではなくWebブラウザ的な(Electron Frameworkを用いた)アプリケーションになりました。

Electron Frameworkを用いたアプリケーションの特徴で、まずAppleScriptには対応しておらず、実際にスクリプトエディタでEvernoteアプリケーションを調べ、AppleScriptからのコントロール機能が存在していないことを確認しました。

AppleScriptからこの手のデータ・スクラップ的なアプリケーションを操作するのであれば、MacJournal v7がいまならフリーで利用できます(Mariner Softwareから作者のDan Schempfに移管になりました)。

メモをとって(Appleの)デバイス間で共有するという目的であれば、macOS標準搭載の「メモ」もよくできているため、これに乗り換えてもよいでしょう。

MacJournalもメモもAppleScriptに対応しており、検索でデータの追加をAppleScriptから行なって、他のアプリケーションとの連携を行うことが可能です。個人的にはMacJournalを利用しており、これに満足しているので問題はありません。

自分のマシンでは、Evernoteは不要なのでアンインストールしておきます。それほど使っていたわけでもありませんが、Evernoteとはお別れです。

→ AppleScriptからのコントロール機能を残したEvernote Legacyが配布されているようです。アップデートした後でAppleScriptが使えなくなって対処ができない場合には、こちらを試してみてもよいでしょう

Posted in news | Tagged Evernote | Leave a comment

Mac App StoreでTable Dripper v1.1が公開に

Posted on 10月 7, 2020 by Takaaki Naganoya

Webブラウザで表示中の範囲にあるTableデータを書き出すアプリケーション「Table Dripper」の新バージョンv1.1の審査が終わって公開になりました。macOS 10.14以降に対応しています。

新バージョンでは、かねてよりお知らせしていたとおりWebブラウザ「Brave Browser」と「Vivaldi」のサポートを追加。さらに、表データ抽出時に行ヘッダーを削除して出力する機能と、表データのHTML書き出しをサポートしています。

Table Dripper v1.1サポートWebブラウザ:Safari、Google Chrome、Microsoft Edge、Brave Browser、Vivaldi

今回のMac App Storeの審査は5日ほど。新作を出したときと同じぐらいの期間がかかっています。普通、アップデート版の審査はあまり時間がかからないのですが、本アプリケーションはv1.0のリリース後にApple側から「Mac App Storeの基準に違反しているのでアップデートで修正しろ」と言われた経緯があります。

当然、Apple社内的には審査をゼロからやり直し、初版リリース時と同じぐらいの時間がかかる可能性も覚悟していました(10日はかかりすぎですが)。5日はだいたい標準的な審査時間ではないでしょうか(新作アプリケーションの審査期間としては)。

今回のv1.1で一番大変だったのは、表ヘッダーの削除機能です。

表の全セルの内容を取ってくるのは、HTMLReader.frameworkの機能に依存してそれほど手間をかけずにできるのですが、Tableタグで作られた表は人によって書き方がまちまちで、ヘッダー宣言して行ヘッダーを書いてあるパターンはむしろ少なく、ヘッダーセルの宣言だけで行ヘッダーが作られているケースの方が多いようでした。

# HTMLReader.framework作者のNolan Waiteには毎回、「こんなScriptを作ったよ!」「こんなアプリを公開したよ!」と報告しています。大変感謝しています。当然、Table Dripperの無料コードを送りつけて「よかったら使ってみて!」と押し付けています

日本語のWikipediaに掲載されている表は、構造が単純なものが多く、本アプリケーションによるデータの再利用や流用がやりやすい傾向にあります。

一方で、英語版Wikipediaに掲載されている表は、なぜかメチャクチャ凝ったものが多く、ヘッダー部分のみ抽出するのはけっこう骨が折れます。

tableタグによる表組をいくつかのパターンに分類し、簡単なものから難しいものまでレベル設定を行い、簡単な方から徐々にヘッダー除去できることを確認していきました。v1.1は複数行の行ヘッダーに対応しているものの、ヘッダー列やヘッダー行にcolspanやrowspanなどの宣言を行なっている箇所があると評価エラーになってしまうため、ヘッダーを除去しないでそのまま出力するようにしています。

目下、Xcode上で作成するAppleScript Cocoaアプリケーションは、自分の検証環境がmacOS 10.13以降なのでmacOS 10.13以降対応とするのが自分的な基準なのですが、本アプリケーションについては外部アプリケーション操作やその対応状況の検出などの処理が必要であり、macOS 10.14以降の対応となっています。

macOS 11.0のリリースが目前に控えており、10月なかばにはGM版のリリースが行われることが予想されています(最近GMリリースしないんですけど)。11.0が出た時点でXcode 12.2の正式版も出るはずなので(すごく不透明)、それでARM/Intel 64のUniversal Binary対応とmacOS 11.0上での動作確認したバージョンをひととおり出すことになりそうです。

全部AppleScriptで記述したアプリケーションなので、Universal Binary化も容易(CPU依存部分がゼロ)ですが、macOS 11.0のGUI仕様がBetaのたびにコロコロ変わる(バグなのかなー)ので、そのバグをどう回避するかというあたりで労力が変わってくると思われます。

Posted in PRODUCTS | Tagged Brave Browser Google Chrome Microsoft Edge Safari Vivaldi | Leave a comment

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