2026年11月に、Apple Creator StudioのKeynoteが、MCP(Model Context Protocol)とJSONベースのファイル形式である.keyxをサポートするとのこと。
MCPは、AIエージェントがアプリを操作する際の共通規約で、REST APIとほぼ同じ手続きで呼び出せるものですが、「なんでもあり」なREST APIと異なり、規約にのっとった問いかけと回答が得られます。
MCPでは「Prompts(AIへの指示)」「Resources(データ・コンテキスト)」「Tools(実行するアクション)」の3つの枠組みに100%固定されています。
状態を維持するなど、ステートレスなREST APIとは「基本的な考え方」が違うともいえ、SOAPに近づいたJSON-RPCなどと言えるかもしれません(どれだけ共感を得られるか謎な表現)。
ただ、Appleのやることなので……「なんでもできる理想の機能セット」という実装になるかどうか。すべての機能やプロパティを呼び出せるようになってはいないと予想します。
一方、JSONベースのファイル形式「.keyx」については、たしかに仕様が公開されていれば、テキストとして組み立ててKeynote書類を作成できて便利でしょう。
ただ、あのAppleのやることなので必ず「落とし穴」があるはずです。500ページもある書類でのテストとかはしていないでしょうし、英語環境以外のテストもしていないはずです。まともな検証が行われていると考えてはいません。1年ぐらいはバグだらけで使えないと予想します。
既存形式の書類を.keyxで保存し直すとレイアウトが壊れるとか、書き出した.keyxを読み込めないとか。ネイティブ形式よりもファイルサイズが大きくなるとか(さすがにZipで圧縮してあるとは思います)。
.keyxで様子を見て、バグがこなれたころに.pagesxとか.numbersxのように範囲を広げていくつもりなんでしょう。
新しいバージョンが出てきたら、「.key」形式の書類を「.keyx」に書き出して(そのぐらいのAppleScript用語辞書の修正はする……と期待したいです)、PDFに書き出して書類間の差分を検証して、違いが発生した場所を指摘するAppleScriptを書いてテストしたいところです。Appleが絶対にやらないことなので。
