従来のmacOSではPDFリーダー「Skim」上で「applescript://」スキームのURLリンクをクリックした場合に正常にスクリプトエディタ/Script Debuggerに新規スクリプト作成のURLイベントが伝達されていました。
このmacOS 10.15のPDFViewのバグに対処するための簡易PDFリーダーのアプリケーション「PiyoREADER」を作成してみました。フリーで配布いたします。コード署名はしてありますが、ダウンロードして初回起動時にハネられるので、システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」>「一般」で「そのまま起動」を選ぶ必要があります。
–> Download PiyoReader(2.1MB)
この簡易PDFリーダーにはもう1つ重要な機能があります。PDF中の「http://」スキームのURLリンククリック時に、本BlogのURLである場合には内部テーブルにもとづきURLをフォワードするという機能です。つまり、2018年1月末のXserver.jpによるBlog消去以前のURLを、現行のBlog上のURLに変換してオープンするというものです。
なお、PDF内に仕込まれた「applescript://」スキームのURLリンクはスクリプトエディタに、「http://」スキームのURLリンクはSafariに伝えるように固定しています。
PiyoReaderはmacOS 10.10以降で動作し、macOS 10.15以外のまともに「applescript://」スキームのURLを扱えるOSでは、「AppleScriptの穴」BlogのURL変換の機能が活用できる簡易PDFリーダーということになります。
Piyomaru Softwareが執筆・刊行している各種電子書籍には「applescript://」URLリンクが埋め込んであり、ご好評をいただいておりますが、この書籍の価値をmacOS 10.15上でも維持するためにこの簡易PDFリーダーを作成する必要に迫られました。こんなバグをAppleが作らなければ必要のなかった作業です。
レポートずみではありますが、Appleがこのバグを認識して早期に修正することを希望してやみません。
Music Control with AppleScript近日発売! – AppleScriptの穴 says:
[…] 5が正常にデコードしないというバグが見つかったので、そのバグに対処するための専用の簡易PDFビューワーを作成しました。macOS 10.15環境では、Skimではなくこちらを利用してください。 […]
offset ofの高速実行 – AppleScriptの穴 says:
[…] 書籍「AppleScript最新リファレンス」からのリンクURLがBlog消失後に修復されていなかったので、再掲載しました。書籍側のリンクURLは簡易PDFビューワー「PiyoReader」で変更を吸収できます […]
URLエンコードずみ文字列チェック – AppleScriptの穴 says:
[…] なんでそんなものが必要になったかといえば、macOS 10.15のPDFView上で発生した(”applescript://” schemeの)URL EventがデコードされずにOSデフォルト指定のスクリプトエディタに転送される、URLデコード不良バグが発生。これに対処した簡易PDFビューワーも用意しましたが、macOS 10.15.2 Beta3でこのバグが修正されているように見えます。 […]
macOS 10.15.2でPDFViewでオープン中のPDFで発生したURLリンクバグが新たなバグを呼ぶ – AppleScriptの穴 says:
[…] 5のPDFViewにおけるURLリンクのクリックで発生するバグを回避するために、自前で簡易PDFビューワーを作成しましたが、PDFView上でオープンしたPDF内のURLリンクをクリックした時点でデータ […]