Piyomaru Softwareの電子書籍も、いまでは80冊ほど出していますが、最初のきっかけは「AppleScript最新リファレンス」という名前の薄い本(500ページぐらい)でした。
▲計画段階の「AppleScript最新リファレンス」。ここから、実際に書けない記事をふるい落とすという「妥協」が…….
その後、何回かアップデート計画が浮上しては、あまりの分量の多さの前に挫折。ゼロから書くよりも、アップデートする作業の方が実は大変です。
「AppleScript最新リファレンス」はいわば何でもありの「大辞典」に相当するものです。「これでは更新し切れないねー」とあきらめて、小さなテーマごとに最新情報を集めて各種電子書籍を書くという「小辞典」「中辞典」方式を展開。
項目数の少ない「小辞典」「中辞典」で情報のリストアップと更新を行い、その結果を「大辞典」に反映させるというやりかたです。
ここに来て、ようやく更新できるんじゃないか?(仮説)という雰囲気になってきたため、更新をすすめています。まえがきとあとがきを書き、その他のコンセプトに関わるページを書いてみて「いけそうかも」という手応えを得ています(挫折する可能性はあるかも)。
「AppleScript最新リファレンス」はMacDownとPages(扉ページや凝ったレイアウトが必要なページだけ)を用いて作成したのですが、記述環境としてのMacDownがあまりにも使えないので、MarkdownのページはPagesで作り直しています。
最新版のmacOSが動くマシンが手元にM1 Mac miniの1台しかないので、これにBeta版のmacOS 14などを入れてしまった日にはスクリーンショットが撮れません。正確に言えば、スクリーンショットを撮っても使えません(禁止事項)。
なので、外付けSSDへのベータ版のmacOSのインストールは必須なのですが、macOS 13の際に「リリース後には、外付けSSDからの複数バージョンのOSのインストールや起動を禁止する」というジャイアン風味たっぷりなAppleの対応。さらに、β版のmacOSよりもRelease版のmacOSの方がバグだらけで(OS X 10.13、10.15にひきつづき3回目)、macOS 14についてもβプログラムの存在意義について疑問視しています。
とにかく、macOS 14についてはβ版をガン無視して「AppleScript最新リファレンス」のアップデートを行うべき、という判断です。
Claris FileMaker Pro 2023と、Microsoft Officeの最新版については、AppleScript記述方法に関する記事は掲載したいところです(Developer Program入ってるし、Office 365の契約しているし)。Adobe Creative Cloudについては契約していないので、このあたりの話は書けません。
AppleScriptコマンドリファレンスについては、各種書籍用にアップデートしながらメンテナンスしているので、これは最新版を掲載できることでしょう。エラーコード表も然りです。
全体的に、Script Sampleを掲載しまくるような本ではなく、それぞれの項目について「最新環境ではどうなっているのか」という情報を提供する書籍になることでしょう。
そして、挫折しなければv2.8対応版を出せることでしょう。
→ AppleScript最新リファレンス v2.8対応(日本語版)
→ AppleScript The Latest Reference for v2.8 (1) (English Version)
2023年に書いた価値あるAppleScript – AppleScriptの穴 says:
[…] 出るか?「AppleScript最新リファレンス」のバージョン2.8対応版 […]