CotEditorの関連ScriptをまとめたScript Pack v1.0の配布を開始しました。無償、無保証、サポートなしで提供しています。
2019/10/04 アップデートしてv1.01になりました(外部ライブラリを参照していたScriptが1本あったので、スクリプトバンドル化して、ライブラリをバンドル内に入れるように修正しました)
即戦力となる強力なScript群:PowerPack
CotEditorのスクリプトメニューにインストールして使うためのScript群です。
Piyomaru Softwareが「こういう機能がテキストエディタに標準装備されていてほしい」と思ったものを、自分でAppleScriptで実装したものです。つまり、毎日実際に使っているものです。
・カウントレポート
テキストエディタ上で日本語の文章を書くときに重要な、漢字、ひらがな、カタカナ、特殊記号、英字などの文字種別ごとの使用比率の集計を行います。読みやすい文章を心がける人には、これらのバランスはたいへん重要な情報です。
ただし、ここで表示している原稿用紙換算の枚数計算は単純な目安であり、実際に原稿用紙に文字を記入して改行や禁則処理を考慮した詳細なシミュレーションは行っていません。厳密に計算する場合には同梱の「原稿用紙枚数シミュレーション」のScriptを使用してください。
・AppleScriptとして解釈
さまざまなテキストエディタが擬似的な書式色分けの機能を提供していますが、実際に構文確認を行ったり、結果を取得するような機能を提供しているものはありません。
本Script集のScriptはほぼスクリプトエディタと同様の構文確認(短縮表記の展開、エラー検出)、実行時の結果取得などの機能を提供します。Cocoaの機能を利用するAppleScriptObjCのプログラムも実行できます。
※ 実行のためには、CotEditorの対象ドキュメントのシンタックスカラーリングを「AppleScript」に設定しておく必要があります
▲構文確認して短縮表記や省略表記の展開、インデントやスペース挿入などを実行
▲スクリプトエディタと同等の結果出力(Cocoa Objectは結果出力に出してもスクリプトエディタ同様に読めません)
▲ウィンドウを生成してユーザーの操作を受け付けることもできます。Script Menuから実行するよりもなぜか高機能
・選択範囲を処理
選択範囲に対してさまざまな処理を行います。コメント/アンコメント(コメント解除)は、あらかじめ書類のシンタックスカラーリングをプログラミング言語のものにしておく必要があります(コメント記号が言語ごとに違うので)。
・音声読み上げシミュレーション
CotEditor上のテキストを実際に読み上げた場合の読み上げ時間の計算を行います。ゆっくり読み上げた場合と、速く読み上げた場合の時間をCotEditorコンソールに出力したりします。
・選択中の文字から花文字テキストを作成
選択中のテキストの先頭の1文字から花文字テキストを作成します。
・Flower Text From Selection
選択中の英単語から花文字テキストを作成します(Courierなどの等幅フォントで表示してください)。
・原稿用紙枚数シミュレーション
テキストの400字詰め原稿用紙換算の枚数シミュレーションを行います。
・Window回転
CotEditorのウィンドウを10回3回まわします。とくに意味はありません(新しいMacを買ったときに自己満足で回してみるとか?)。書き換えできるので心ゆくまで回してみてください。
→ Demo Movie
・青空文庫
青空文庫のテキストを処理するサンプルです。数百Kバイト級の比較的大きなテキストをAppleScriptで高速処理するサンプルです。
・文字種別を指定して加工、別ドキュメントへ出力
特定の文字だけ抽出したり削除したりするAppleScriptのサンプルです。
基礎的なScript群:Basic Pack
CotEditorの基礎的なScriptingの参考となるサンプルScriptです。40本以上のScriptをジャンルごとに区分けして、難易度順に番号を振ってあります。
AppleScript書類冒頭のコメントを書き換える – AppleScriptの穴 says:
[…] CotEditorの配布用サンプルScriptをまとめる際に、ヘッダーコメント部分を統一するのがなにげに大変でした。そこで、本Scriptを作成して一括してAppleScript書類のヘッダーコメント統一を行 […]