https://developer.apple.com/documentation/macos_release_notes/macos_10_15_beta_release_notes
Scripting language runtimes such as Python, Ruby, and Perl are included in macOS for compatibility with legacy software. Future versions of macOS won’t include scripting language runtimes by default.
なので、これらのツールを使って処理をしているプログラムは、インストーラーを走らせるとか、パッケージ内にこれらのツールのバイナリを同梱するといった対処が必要になるようです。
普通にhomebrewなどのパッケージマネージャで各種シェル系のプログラムをインストールすることが多いので、「わかっている人には影響はない」ものの、そういう事情がわかっていない人には影響が出そうなポリシー変更ではあります。
また、今後のmacOS環境にはこれらのツールがデフォルトではインストールされていないことを前提にAppleScriptを組む必要があるため、これらのツールを使う場合にはAppleScriptのバンドル内に入れて配布、基本的にdo shell scriptの使用を避けるといった対処が必要です(これら以外のCLIのコマンドも追加インストールにならないとは限りません)。
AppleのポリシーがGPLのポリシーと相入れないためにこうなった、と見る人も多いですが、セキュリティのレベルを上げるための言い訳ではないでしょうか。実際のところは分かりませんけれども。
ちなみに、osascript(つまりAppleScriptやJXA)、shell scriptなどのインタプリタ・コマンドは添付され続けるとのことです。
肝心のAppleScriptの処理系についてですが、Version 2.7で変更はありませんでした。ただ、バージョンが変わらないものの新たなバグが出ているので、macOS 10.13で失われまくった信頼を取り戻すためにも、バグを修正していただきたいものです(PDFkitまわりとか)。
「将来リリースされるmacOS」が指している具体的な内容が、正式リリース版のmacOS 10.15なのか、次のmacOS 10.16もしくはそれ以降のバージョンを指しているのかは不明です。