Appleは何の発表もなく、重要な情報を変更することがあります。とくに、日本語ローカライズされた内容だと英語圏のユーザーの関心は薄いですし、Appleのエンジニアが「理解できない」ケースも見られます。日本語の単語分解(≒形態素解析)について、macOS 10.5あたりまで「文字種類が変わったら単語の切れ目」とかいう無茶苦茶なロジックで処理されていましたが、それを「そういうのじゃない」とことあるごとにレポートしてきましたが、理解されてきませんでした。
Finderが管理しているファイルの種別(kind属性)は、ローカライズされたものが返ってくることで知られていましたが、macOS 14でそれが変更されたことがわかりました(最近MacBook Air M2を追加して、macOS 14環境を真剣に使い始めたので)。
こんな重要な変更は、気軽に行なってほしくないですし、変更したことを通達してほしいのですが(ーー;
以前からFinderのkindの内容については「ローカライズしてほしくないなぁ」と感じていましたが、このあたりのファイル種別については、UTI(com.image.pngなど)を利用するほうが、利用者の言語環境の変化を意識しなくていいですし、こうした些細なローカライズの変更の影響を受けなくてよいでしょう。
ただ、このあたりのやり方がいつも乱暴です>Apple
Release Notesもまともに書かなくなりましたし、どういうつもりなんだか。
Appleへの指摘事項として、Shortcutsで画像を扱うアクションが「写真」だったり「イメージ」だったり「画像」だったりと、用語のゆらぎが激しいという話があります。この点はAutomatorの登場時を彷彿とさせるものがあります。「これで使えというのには無理がある」「類似語の表記ゆらぎを吸収する仕組みが必要なのでは?」という指摘を行なっているのですが、そういう方向の努力として「種別」(Kind)のローカライズに手を入れた……と、考えられなくはありません。
それにしても、やっていることがお粗末すぎます。
AppleScript名:kind checker |
tell application "Finder" set aSel to selection set anItem to first item of aSel properties of anItem end tell |