正月早々になかなか大きなニュースが入ってきました。AppleScriptの統合開発環境であるScript Debuggerの開発と販売の終了をLate Night Softwareが発表しました。
Script Debuggerはまだ2025年の6月まで購入可能とのことです。Appleが買収するしか継続の目がなさそうなのですが、Appleがそうするかどうかは不明です。
Script DebuggerはAppleScriptの統合開発環境ですが、上級者にはあまり役立たず、むしろ入門者が使うと役立つツールであることが問題だと思っていました。そのあたりの対処として、ライトユーザーへの訴求を行うべく価格の引き下げやLightモード動作(試用版の継続使用が可能に)が導入されたようですが、有効な手段にはなり得なかったようです。
ソフトウェア製品としてのScript Debuggerは、コア部分がC++で書かれているようで(推測)、思い切った構造の変更やインタフェースの改良を行いづらいところです。
実際に、30年続いたプロジェクトでもあり、大幅な書き換えは難しかったところでしょう。
まだ、どのように受け取るべきかが分からないため、速報ということで。
ただ、macOS 10.13あたりまでのスクリプトエディタ(10.15あたりまで?)では、バンドル内にDebugアイコンとか未使用のアイコンがたくさんあって、
「Apple純正のスクリプトエディタでデバッグ機能をつけていないのは、製品版(Script Debugger)に配慮した結果ですよ」
みたいな言い訳の痕跡(こんせき)を垣間見ることができ、それなりに担当者レベルでは経緯を払われてきた製品だと思います。
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