Universal Binary Checker「Uni Detector」のバージョン1.2をMac App Storeの審査に提出しました。
目下、Universal Binary対応アプリの提出騒乱状態なので、審査側がパンクしないようにイージーモードの審査が続いており、平時では通らないようなバグがそのまま残っていたv1.1.1でした(これは自分のせいです)。
Uni Detector v1.2はまだUniversal Binaryではありません。1つには、macOS 11.0上でUniversal Binary化できることは確認ずみで、いつでも対応可能であること。その割に、ビルド環境をmacOS 10.14.6から移行するのには(Mac App Store向けビルド環境の移行)手間がかかること。あと、どうせAppleScriptで書いたアプリケーションなので、Universal Binary化してもスピードアップの恩恵が限定的である(ことが予想される)ためです。
Uni Detector v1.2はScriptableになりました。外部からAppleScriptでコントロール可能です。AppleScript用語辞書には、本Blog同様ワンクリックですぐに利用可能なScriptサンプルを掲載しています。
ただし、実装した「check arch」コマンドはユーザーのホームディレクトリ以下に置いたアプリケーションやネットワークサーバー上のアプリケーションなどをチェックしたいという需要に応えるための必要最低限のものであり、チェックした結果のデータをlistやrecordで返すものではありません。
さすがに、他のソリューションに組み込んだり連携可能なデータを返す機能については、発展機能を持つ有償版で対処したいところです。フリー版の機能はこの程度にしておきたいところ。
AppleScriptで作ったGUIアプリケーションにAppleScript用語辞書をつけて外部のAppleScriptから呼び出すというのは、ひどく本末転倒といいますか、豆から作った豆腐を崩してふたたび固めて作る日本料理の「ひろうす」のような感じといいますか、妙な感じがします(普通にGUIつけないでフル機能をAppleScriptだけで書けるのに、変に遠回りなやりかたです)。
あとは、小さい画面の環境でも「Mac CPU Architecture Trend」の図が見えるように、ポップアップで別途表示できるようにしました。
この表示を行うために、既存のViewの内容をPDFとして取得してPDFViewで表示しています。
些細なスペルミスを修正したり、Fileメニュー以下のコマンドが一切動作していないというバグを修正したり、CM表示機能を強化したりと細かい点の修正を行っています。
Mac App Storeに提出したアプリケーションをAppleScript対応にしたのは今回が初めてです。Store未提出のアプリケーションではScriptableにしたことはありますし、AppleScript LibrariesにAppleScript用語辞書をつけて配布したことはありますが、GUIアプリにAppleScript用語辞書をつけて配布したのははじめてのことです。
次は、本アプリケーションをUniversal Binary化するぐらいでしょうか。それで、ひとまず「しなくてはならないこと」は一段落だと思います。一部のマシンでSpotlight DBが壊れたままで運用しているものがあるらしく、それを強制的にプログラムから再生成する機能でも呼び出せたほうがよいかと思っていますが、はたして、、、、