Mac App StoreにWebの表データ(tableタグで書かれた表)のインタラクティブ・スクレーパーである「Table Dripper」のバージョン1.1を申請し、目下審査中です。
データスクレイパーの多くは、定期巡回してまとめてサイトのデータを取ってくるものですが、Table DripperはWebブラウザで表示中の、いま目の前にある見えている表データを取り出すことに特化しています。
v1.0の審査は10日ぐらいかかったのですが、今回はもう少し早く結果が出て欲しいところです。
v1.0がAppleの承認を経て公開になったあとで、あとから「やっぱりこのアプリ、Mac App Storeの規約に反しているのでー」と言ってきたので、その部分に手を加えてアップデートしました。
temporary items folderにユーザーがアクセスできてしまうことを問題視したようです。他のアプリケーションの審査では指摘されていた項目ではあったものの、当時Mac App Storeの審査に1人で同時に3本ぐらい突っ込んでおり、他のレビューでは指摘されていた内容でした。
ちなみに、ダルそうに電話してきたApple側の担当者は「Table Dripper」という単語を読めませんでした(おかわいらしい!)。「Sandboxの仕様で話はわかるが、どう回避しろと?」と問えば、自分はそんなことは知らない、とのこと。
なるほどー、文字が読めない人間に電話させてくるのかー、知能のない人間を担当にして反論を封じるとはなかなか洒落たことをするものであります。言葉のわからないにゃんこちゃんに反論はできませんので。
これを、難しい専門用語で「サンドボックス環境」ならぬ「サンドバック担当」と呼びます。
▲起動時にDrip Folder(作業用の表データ書き込み先フォルダ)の選択を求められるようになりました。Sandboxの仕様上、動作を変えた部分
▲5つのWebブラウザをサポート。FireFoxやOperaはAppleScriptのサポートが弱い(do javascriptに相当するコマンドがない)ためにサポートできません
▲表データの解釈機能を大幅に強化。取り込み時に行ヘッダーを削除する機能を追加
▲表データをHTML形式でも取り込めるようにしました(CSVに解釈できない場合への対処)