ファイルのドラッグ&ドロップを受け付ける「ドロップレット」の異常動作がmacOS 10.12からずっと続いてきました。AppleScriptドロップレットに対して(Finderから)ファイルをドラッグ&ドロップすると、欠落するものが出てくるという現象です。
昨年、macOS 15.2betaか15.1あたりでこのバグが解消されたように見えました。
「見えました」というのは、一応現象としては観測できつつも、その動作を意図して実現していないんじゃないか、という懸念があったためです。つまり、Appleの現場なりマネージャー級で意思決定が行われた成果ではなさそうだ、と判定。
この動作がmacOS 15.5βで以前と同様の動作に戻っている(バグ的な動作)ことを観測しています。
on open droppedFiles
set fileCount to count of droppedFiles
display dialog “ドロップされたファイルの数: ” & fileCount buttons {“OK”} default button 1
end open
一応、ドラッグ&ドロップされたファイル/フォルダの受付で取りこぼしが出ないように対策は(Scripter側で工夫して)できているのですが、上記のように一般に知られている単純な受信コードでは対処できません。
ChatGPTをはじめとするLLMでは、上記のような単純なコードを出力することを確認しています。そして、Apple側がOSに不具合を発生させた場合にはLLMが出力するコードでは対処できません。
そして、macOSのヘルプメニューから表示できる「AppleScriptヘルプ」に書かれているドロップレットのコードがまともに動かないというのでは、話になりません。