macOS 13.xで、アプリケーション組み込み型のAppleScript実行環境(内蔵Script Menu装備)において、ホームディレクトリ下のAppleScriptライブラリを読み込んで実行することが「できなかった」ものを、「できる」ように改修されたようです。
実際に確認を行ったのは、macOS 13.xとCotEditorの組み合わせにおいてです。macOS 13の早期バージョンにおいてはライブラリ呼び出しが行えなかったものが、macOS 13.6.2においては呼び出せるように変わっています。なお、CotEditor側ではAppleScript実行機能まわりに改修を行なっていないことを確認しています。
CotEditorのAppleScript実行機能の実装はosascriptコマンドを呼び出すというものであり、手間をかけていない割に.scpt形式も.scptd形式も実行できるため、「妥当な実装」といったところでしょう。
自分は、各AppleScriptランタイム環境においてAppleScriptライブラリの読み込みと実行が行えるかをチェックしており、現時点でこれが行えない環境は……
・Automatorおよび書き出したアプレット(古すぎる。廃止予定)
・スクリプトエディタの内蔵コンテクストメニュー(セキュリティ的に無理そう)
・フォルダアクション(セキュリティ的に無理そう)
・Switch Control(パレットごと配布することを考えると、やらないほうが安心?)
・FileMaker Pro(構造が違いすぎて対応が難しい?)
・Hammerspoon(applescriptFromFile)(できてもおかしくないが……)
と認識しています。もしかしたら、Hammerspoonは再確認したら動くかもしれません。
なお、もっと巨大で深刻なバグ(AppleScriptドロップレットにドラッグ&ドロップしたファイルが正しく処理されない問題)はmacOS 10.12から相変わらず放置されています。