macOS 12.6.1がアップデートして12.6.1になるというわけのわからないバージョン番号の採番ルールが展開されている今日このごろ。
macOS 12の初期において、Shortcuts.appやCotEditor内部のAppleScript実行環境において、script objectで論理分割した中にあるハンドラを呼べない という問題が確認されました。ただし、macOS 12.6.1で気づいたということであって、もう少し前のバージョンでこの変更が加わっていた可能性もあります。
ハンドラ呼び出しの範囲がscript objectを超えられないというわけで、CotEditor PowerPackの作成時に大幅にScriptを書き換える必要があって手間がかかった記憶があります。
AppleScript基礎テクニック集25巻にて「CotEditorのメニューScriptとShortcuts.appでは対策が必要」と書こうとして、念のために実際にmacOS 12.6.1の上でCotEditor v4.3.6で確認したところ、動きました。Shortcuts.appでも同様にscript object内部のハンドラを外部から呼び出せるようになっていました。
# 慌てて、書籍の方を書き換えました
各プログラム側で何かそんなマイナーな問題への対策を行ったような雰囲気はなかったので、OS側の実行モジュール(osascript?)で対策を行ったような雰囲気があります。ただ、Appleがリリースノートを一切出さないので、確認のしようがありません(ものすごく不信感しかないので、リリースノートは出してほしいなー。まさか、詳細なリリースノートを出さないことで、クラッカーへの情報流出を防止できている、とか現状を肯定的に捉えているのだろうか)。