macOS 10.13.4 Releaseに合わせて、macOS 10.12向けにもSafari v11.1とiTunes v12.7.4のアップデートがリリースされました。
大幅な整理と謎の見直しが行われたSafari v11.1
Safari v11.1では過去に例を見ないほどの用語辞書の変更が行われました。ただし、ほとんどが「整理」「清書」に類するものであり、機能的に変更があったということではありません。
これまで、Safariの用語辞書には「Text Suites」という「意味のない予約語」が記載されていました。
これがv11.1では削除されました。削除されても、もともと意味がなかったので問題はありません。
saveコマンドで指定するパスオブジェクトがaliasからfileに変更されていますが、これはもともとfileで指定するものなので、「用語辞書の間違いを直した」といえます。実体が存在しない(保存する前なので)パスのaliasは作れません。
ほかには、AppleScript用語内の細かい表記が修正されています。もともと、macOS 10.5でText, String, Unicode textは統一されているので、あえて用語辞書にUnicode Textと書いておく必要はなかったわけで、それがTextに書き換えられていたりします(説明文が変わっただけで動作に変更はありません)。
あと気になるのは「anything」の表記があることです。あまり多用されてこなかったこの予約語、AppleScriptObjC環境でも「list of string or string」などという表記にならないことを期待したいところです(ScriptDebuggerではこれが「any」などという単語に解釈されてしまうし)。
iTunesには変更なし
iTunes v12.7.4には変更がありません。