電子書籍の新刊を発売しました。新シリーズ「AppleScript基礎テクニック集」の第16巻、「スクリプトエディタの使い方」です。PDF 38ページ、付録AppleScriptのZipアーカイブを添付。
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スクリプトエディタは、Classic Mac OSのスクリプト編集プログラムをAppleがMac OS Xに移植したものです。
初期にはCarbonベースで書かれ、v10.4でCocoa&Universal Binary化、v10.6で64bit化。v11でApple Silicon/Intel 64のUniversal Binary化と、Mac上のすべての移行を経験してきた猛者です。
原始時代のスクリプト編集プログラムには、検索機能すら実装されておらず、Script Debuggerとの差は明白でした(仕事で使うならScript Debuggerが必要、という状況はいまでも変わりません)。
そんなスクリプトエディタも、Mac OS X 10.4で32Kバイト以上のスクリプトが編集可能になり、AppleScriptからのコントロールが行えるようになったことで、「使える道具」になってきました。
同時にURLイベントに対応したことで、筆者のBlog「AppleScriptの穴」掲載の、リンクのクリックで内容が転送されるプログラムリストをWeb上で共有できるようにもなりました。
本書を通してご覧になると、「これは拾い物!」「こんなの知らなかった!」というスクリプトエディタの機能が見つかることでしょう。
本書付録には、スクリプトエディタのコンテクストメニューから起動するスクリプト記述支援AppleScript集「Piyomaru Script Assistant v2.1」、各種macOS標準搭載アプリケーション用のテンプレートAppleScript集を添付。
さまざまな角度から、スクリプト記述のための生産性を向上させる仕組みを提供しています。
目次:
■編集環境としてのスクリプトエディタ
スクリプトエディタの機能一覧
スクリプト新規作成/テンプレートからの作成
ユーザー用Scriptテンプレートの追加方法
Cocoa-AppleScriptアプレットの新規作成
URLイベント受信
短縮入力の展開
「説明」欄の編集
構文書式設定
コンパイル(構文確認)
バンドル内ファイル編集
Info.plist編集
スクリプトアシスタント入力
ヘルプの閲覧
AppleScriptからの操作
新規作成スクリプトのデフォルトウィンドウ指定
その他の機能
■実行・デバッグ環境としてのスクリプトエディタ
AppleScriptの実行環境における位置付け
実行/強制メインスレッド実行
ログ表示/履歴管理
スクリプトメニューの有効化/無効化
■用語辞書閲覧環境としてのスクリプトエディタ
用語辞書の閲覧
ライブラリ管理
■保存、書き出し環境としてのスクリプトエディタ
スクリプト保存
スクリプト書き出し/コード署名