「AppleScript最新リファレンス」は、Piyomaru Softwareでいうところの「広辞苑」「大辞典」みたいなもので、改訂しようとすると、おおごとになってしまいます。
単純にページ数だけならこれよりも巨大な本というのは割とあるんですが、要素が多くて、作るのに「決死の覚悟」が必要な1冊です。
その下に中辞典とかポケット辞典みたいな本があって、細かいテーマごとに最新のアップデートを行なっています。近頃では、「ランタイム環境」ごとの挙動の違いであるとか、制限事項といったものをまとめてみたのが割と「最新リファレンス」改訂を意識した動きです。
▲「やる必要がありそうなもの」をリストアップするとこのぐらいに。Notarization、やったことがないんですよねー。そして、やることが多すぎて嫌気が差してアップデートが頓挫するという….
何回か、最新リファレンスの改訂を思い立ったことはありますが、当時のmacOSがとても目も当てられない状況だったりして(macOS 10.13とか)、表紙だけ作ってみたり、試作品を作ってみては「いかがなものか」と見送ってきた経緯があります。
また、Cocoa Scripting Courseは「最新リファレンス」のために準備した原稿を流用して作っています。「最新リファレンス」の更新に頓挫していなければ、Cocoa Scripting Courseは出てこなかったことでしょう。
一応、理想というか妄想に近い「目標」を立てて、そこに向けて調整したり妥協したりして、たどり着く場所に漂着するというところなんでしょう。
割と「ハウツー要素」とか「入門向け要素」については別の本に肩代わりさせていますし、巨大なテーマであった「Cocoa Scripting」はCocoa Scripting Courseとして独立。OSのアップデートによる変化とか、Scriptの利用・実行環境について注目したり(WebブラウザScripting本で着手)、正直なところ500ページを超える規模の本をそうそう作っていられま…..
作っていますね(汗)。