macOS 14上で、恒例の「辞書」アプリ用にOSに収録している辞書について調査を行いました。スクリプトエディタ上で手軽にCocoa Scriptingを使えるようになったmacOS 10.10以降、AppleScriptからこれらの辞書にアクセスして検索ができるようになり「これは便利!」だと痛感。この機能が失われたら大問題だと感じたためです。
辞書データに対して検索を行う場合には、「どの辞書で検索するか」といった指定を文字列で行う必要があるので、正式な名前について知っておく必要があります。
以来、すべてのバージョンで辞書の名称一覧を取得して記録を行なっています。
理由は、macOSのメジャーアップデートごとに辞書の名前が微妙に細かく変わっているからです。
それらの名称変更には、理由がよくわからないものもあれば、なんとなくわかるものもあります。
これは、見て確認して腰を抜かしました。辞書の名前が変わるというのは「おおごと」だと思っており、このようにコロコロ変えていいものではないと考えています。Appleの命名ルールがコロコロ変わるということを思い知らされた事件でした。
これは…名前を変える必要があったものと見ています。
この「Oxford American Writer’s Thesaurus」の変更箇所は、「’」です。macOS 10.13で全角のアポストロフィ文字に変更され、以後そのまま継続しています。
よくよく考えると、これはPredicates文で抽出するさいに「’」が半角で入っていると処理系の都合で問題になるので全角文字に置き換えたというパターンなんでしょう。
ちなみに、macOS 14で追加になったのは….
NE Nationalencyklopedin AB Professional English-Swedish / Svensk-Engelska
Stavropoulos Oxford Greek-English Learners Dictionary
Kamus Komprehensif Bahasa Melayu – Malay Monolingual Dictionary, Oxford Fajar
Kamus Dwibahasa Melayu/Inggeris – English/Malay Bilingual Dictionary, Oxford Fajar
Larousse Editorial Diccionario General de la Lengua Española
Тълковен речник на съвременния български език
Λεξικό της κοινής νεοελληνικής
Larousse Editorial Diccionari Manual de la llengua catalana
Uniwersalny słownik języka polskiego
Dicţionarul explicativ al limbii române
Oxford Punjabi Dictionaries – ਪੰਜਾਬੀ ਅੰਗਰੇਜ਼ੀ ਕੋਸ਼ • پنجابی انگریزی لغت
で、削除されたのは、
Diccionario General de la Lengua Española Vox
です。Google翻訳すると「スペイン語の一般辞書vox」とのこと。あまり大きくない辞書だったのかも?