Piymaru Softwareによる電子書籍の72冊目、「AppleScript基礎テクニック(29)セキュリティ機能解除」を発売しました。PDF 36ページ+サンプルScript Zipアーカイブで構成されています。
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macOS上の主要アプリケーション、FileMaker Pro、ミュージック.app、Webブラウザ、iWork(Keynote、Pages、Numbers)、CotEditorときて、ご要望の多かった「メール」(Mail.app)についてのScripting本です。macOS 13.1+Mail.app v16対応。PDF 369ページ+サンプルScript Zipアーカイブで構成されています。
macOS 10.7以降、それ自体の機能を制限するための「セキュリティ機能」が強化されるようになりました。つまり、機能を「制限する機能」です。macOS 10.10以降になると、セキュリティ機能の制約はAppleScriptにも及ぶようになり、デフォルトの状態では各種機能を動作できない設定状態でOSがリリースされるようになりました。
AppleScriptからmacOSのフル機能を利用するためには、各種セキュリティ機能の解除を行う必要があるわけです。AppleScriptからアプリケーションを操作しようとすると、「プライバシーとセキュリティ」>「オートメーション」などで実行側のプログラム(AppleScriptアプレットなど)に対して実行許可が必要です。
この解除方法を知らなければ、AppleScriptの制限解除が行えないわけで、「Scriptが動かなくなった!」「Scriptが壊れた!」と騒いでいる人を見かけますが、ほとんどがこれです。そして、Appleがこうした説明をしないため、知識や情報を持たない人はOSの機能を十分に発揮させられません。macOSの足枷を外して、本来のパワーを取り戻すための1冊です。もちろん、危険なことには手を出しません。
目次
macOSのセキュリテイ機能とAppleScriptの制限解除
初期状態のままだと最新の環境でASが動かない
macOSのバージョンとセキュリティ機能の変化
macOS 12までの「セキュリティとプライバシー」
macOS 13からの「プライバシーとセキュリティ」
①アクセシビリティ
②フルディスクアクセス
③ファイルとフォルダ
④オートメーション
オートメーションの認証状態を取得
アクセシビリティの認証状態をScriptで確認
AppleScriptの実行プログラム=ランタイム環境を確認
AppleScriptアプレットを実行する場合には
実行環境1:スクリプトエディタ
実行環境2:スクリプトメニュー
実行環境3:Automator
実行環境4:ショートカット.app
実行環境5:/usr/bin/osascript
AppleScript 各ランタイム環境情報(1/2)
AppleScript 各ランタイム環境情報(2/2)
その他のセキュリティ関連設定
Image Eventsが使えない!
ドロップレットでファイルを受信できない!
Safari でAppleScriptのコマンドがエラーに!
Safari 10以降のdo JavaScript設定