本日リリースされたmacOS 12.5beta 5で大問題が発生しています。Scripterは本アップデートに絶対にアップデートしてはいけません。
# macOS 12.xの環境が複数あって、まともに動作しない状態にしてもダメージがなければ、macOS 12.5 beta 5を体験してもよいでしょう。イキュラス・キオラ(いやな記憶を消す魔法)
# macOS 12.5正式リリース版では修正されたようです。
KeynoteでもCotEditorでもいいのですが、AppleScriptから(Script Editor、Script Debuggerなど実行環境を問わずに発生)GUIアプリケーションを操作すると、1・2回目は正常に動くのですが、3回目あたりから(同じ処理であっても)エラー -609になります。
一部で「AppleScriptユーザーにだけ影響があるのでは?」と言われましたが、全ユーザーに影響があります。
Dockの上に登録しているアプリケーションのアイコンに、書類をドラッグ&ドロップする操作を3回繰り返しただけでオープンできなくなりますし、Finder上で書類をダブルクリックないしCommand-Oでオープンしても、3回目からはエラーになります(Finderの再起動が必要に)。
今朝方から、Switch Controlでいつも画面上に出しているフローティングパレットからSafariのコントロールができなくなっていて、「Webサイト側の仕様が変わったのか?」などと思っていたのですが、CotEditorもKeynoteもみんなこの状況に陥っていました。
どうも、AppleEventのやりとりを監視しているようで、プロセス間通信が同じアプリケーション間で発生すると2〜3回目からエラー -609になります。
自社製品を使っていない管理職が「こうしろ」とてきとーに仕様を決めているようにしか見えないのですが(ーー;;;;
–> See macOS 12.5 beta 5 bug example movie 1
–> See macOS 12.5 beta 5 bug example movie 2
これまでにも、AppleはOS X 10.7あたりでURLイベント経由で実行されたAppleEventについて、複数のアプリケーション操作をともなう動作を行なったときには、問答無用で処理を止めるといった変更を、Scripterに何の説明もなく行ってきました。
このURLイベント系の場合には「セキュリティ向上」という話の枠組みの中で「仕方ないかな」という納得感はありましたが、このmacOS 12.5 beta 5の「3ステップ爆弾」(Three steps bomb)についてはまったく納得できません。
この仕上がりでリリース(β版だけど)する連中の気が知れません。使っていると、ムカムカします(Dockへの書類のドラッグ&ドロップも3回目以降はエラーになります。本当に使って試したのか疑問な仕上がり)。macOS 13の出来が不安になるような出来です。macOS 10.13のときにも盛大にやらかしたので、macOS 13という名前で不吉なものを感じてしまいます。
# macOS 12.5正式版では修正されたようです。リリースノートも何もないので、Apple側がこのどえらいバグをどこまで認識しているのか不明ですけれども