これまでに、企画してはボツになったりお蔵入りした本は山のように。ここに挙げた本も、その後再検討して形になったものもあれば、塩漬けコースに入ったままのものもあります。
当初、Cocoa Scripting本はえほんシリーズの1つとして、ものすごく入門的に難易度を下げた本にする計画がありました。実際に設計してみると、内容は薄いわ分量は少ないわ、その割に誰でもわかるような内容ではないわで、なかなか辛いものがありました。
この本はボツになりましたが、のちにCocoa Scripting Courseで図を中心に説明するという、ボツになった元の本のコンセプトが引き継がれています(分量を減らすとろくなことにならないので、必要な量を書くことに)。
Cocoa Scripting本については、文章で説明するバージョンも試作してみたのですが、書いているうちにAppleへの恨みつらみを書きなぐっていたり、読んでみると書いた自分でも眠くなったりで大変でした。
NumbersとPagesを連携させる本です。最終的にはNumbers上の住所録をもとにPagesのレイアウト上にデータを差し込んでPDF書き出しするとか、プリンタで印刷するといったレベルを考えていました。これも、えほんシリーズの1冊として考えていたので、分量を抑えるのが大変でした。分量を抑えることは、とても大変です。
ボイスコマンドで音声認識によってAppleScriptを実行する本です。企画内容は悪くないのですが、どの程度のテーマをこなせると読者が納得するのかが設定しにくいところです。もう少し、どのあたりで初心者が詰まるかを調査できると「思いつき」から「企画」のレベルに昇華できるのではないでしょうか。
これは思いつきレベルの内容ですね。企画を出す場合には、1冊分だけでなくシリーズ構成で数冊分を出すことになりますが、その中の1つです。QuickTime Player 7であれば説明する意義と分量があるのですが、現行のQuickTime Playerだとできることが少なくて、なかなか困ります。この本で予定していた内容はCocoa Scripting Course本のNSImage編あたりで反映されることになるでしょう。
えほんシリーズの一環として企画していた頃のFileMaker Pro本です。画面図を中心に少ないページ数で構成すると、「言及しないこと」が多すぎて不満を抱えてしまうことでしょう。結局、えほんシリーズではなく「徹底解説シリーズ」にチェンジして、必要な内容はひととおり説明する方向に変更しました。また、オリジナルの企画どおり画面図を多用してわかりやすく説明するというコンセプトは維持されることに。
iPhoneからMac上のAppleScriptを操作するEntanglerやEventScriptsの解説本です。企画自体は悪くないと思うのですが、レベル設定がなかなか難しい内容です。付録のスクリプトをただiPhoneから実行できるようにする、というあたりが落としどころだと思いますが、スクリプトも何も知らない人に説明するのは大変ですし、スクリプトを知っている人に説明するといってもなかなかレベル設定が困難です(コピペでしか書けない人から、自分ですべて書ける人まで、Scripterといってもさまざまです)。
えほんシリーズのCotEditor本です。説明すべき内容が多くないので、1冊分の分量が多くありません。基礎だけだと32ページにもならないでしょう。なので、企画としては他のScriptableなエディタもまとめて説明するような本になることでしょう。単に企画を練り回している段階ではあるものの、ちょっといい感じになった気がします。
表紙だけ作ってみてなんとなく満足してしまいましたが、Pixelmator Proの操作がよくわからないので(簡単な編集とかAppleScriptから操作してまとまった画像処理を行わせるための部品としてしか使っていない)、「Photoshopで行う操作がPixelmator Proだとどう操作するか、わかるといいのに」と考え、こんな本を表紙だけ作ってみました。自分としては読んでみたいですね。