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歴史的大ニュース:Amazon AWSがMacインスタンスのサポートを開始

Posted on 12月 1, 2020 by Takaaki Naganoya

久しぶりに震えました。Amazon AWS(EC2)がMacのインスタンスをサポートしました(Amazon EC2 Mac instances)。

New – Use Amazon EC2 Mac Instances to Build & Test macOS, iOS, ipadOS, tvOS, and watchOS Apps

Amazon EC2 Mac InstancesDevelop, build, test, and sign Apple apps on Amazon EC2

このMacインスタンスは、通常のAWSとは異なりMac1台をまるまる占有するタイプのようです。ハードウェアはMac mini(Core i7 3.2GHz)でメモリ32GB。10Gbit Ethernet搭載モデルとのこと。

Amazon EC2 Mac InstancesがサポートするOSはmacOS 10.14と10.15、2021年にはM1 Mac miniの投入を検討しているのだとか。こちらはmacOS 11.x以降での運用になることでしょう。

利用者はTerminal上でSSHで接続するか、VNC Remote Desktop経由で接続することになるとのこと。XcodeでiOSなどのアプリケーションをビルドするための需要を見込んでいるようです。

「仮想マシンの1インスタンス時間貸し」というAWSのサービスイメージと大きく異なり、1台まるごと貸し出しサービスです。仮想化技術を用いて大量のインスタンスを同時実行する方向では、ライセンスの問題を解決できないことは明らかでしたが、逆に「こういう方法があったのか」というコロンブスの卵的な解決策ではあります。クラウドというよりは、時間貸しのコロケーションサービスともいえます。

最近のmacOSでは滅多にありませんが(のぞく、macOS 10.13と10.15)、OSごとまるごとクラッシュして再起動が必要になるとか、リセットが必要になるケースもないことはないでしょう。また、セキュリティ設定をユーザーが好き勝手にいじくれるかどうかも見所です(SIP解除して運用できるのかどうか、これは切実な問題です)。

Amazon EC2 Mac Instancesのサービス提供リージョンは、US East (N. Virginia), US East (Ohio), US West (Oregon), Europe (Ireland), and Asia Pacific (Singapore) とのことで、Tokyoは現段階ではありません。今後増えていくような書き方はされていますが、正直わかりません。

EC2というと、あらかじめディスクイメージを用意しておいて、インスタンスの起動をディスクイメージで実行、サービス運用と終了の必要な期間がきわめて短くて済むことを売りにしている印象があるものの、このAmazon EC2 Mac Instancesで運用するとどーなるのか。

利用料金をまだ確認できていないので、コロケーションサービス(初期費用が必要)に比べてどうなのかとか、実機まるごと買ったほうが安いんじゃないかとか、疑問はいろいろあるわけですが、REST APIのインタフェースだけ作ってしまえばクラウド上でAppleScriptによってサービスを作って提供できるわけで、ずいぶん悩ましい存在です。

AppleScript on the cloud的なサービスもできるし、仲間内で冗談でしか出てこなかった「Adobe Creative Grid」(時間貸しで大量のマシンによりAdobeアプリケーションのデータを高速かつ並列に処理する)みたいなサービスも作れてしまう(Adobe Createve Cloud税が高いのでむやみに実験はできないんですけれども)わけで、ずいぶん楽しい感じになってきました。

OS X 10.10で通常のAppleScriptからCocoaの機能が利用できるようになり、Cloud系のサービスを利用できるようになりました。機械学習系の機能も利用できています。

AppleScriptで大規模データとか超大量のデータ処理を行うさいの物理的な制約がなくなってきたわけで、数万人のユーザーへの一括メール送信とかいう無茶な処理も、外部のCloud(SendGrridなど)の機能を活用してできるようになりました(そこまで大量の送信は実際にはやっていないので、理論上最大値ということで)。

一方で、AppleScriptを使ってWebサービスそのものを作って運用するという方向には、ほとんど手が伸びていなかった状態です。外部でそのような需要が発生するか否かについては不明ですが、自分で作って自分で運営するサービスでは、柔軟に規模の拡大・縮小が行えることは重要です。

そうしたときに、外部とのI/FをRemote AppleEventで行うわけにはいかないでしょうし(AWSのデータセンターでポート3031へのリクエストが通るんだろか?)、一般的なREST APIでリクエストを受け付けてJSONで返すみたいな構造にする必要はあるでしょう。

あとは、並列処理技術。これまで、「Mac App Store向けのアプリケーションでは仕様上実装しづらい」ことから、それほど活躍の場がなかったAppleScriptによる並列処理技術ですが、外部からのリクエストを処理する場合には、とても必要になってくることでしょう。

やはり、実際にさわってみないとなんとも言えないですね。

Amazon EC2 Mac Instancesについて言及している記事一覧

Amazon Web Services ブログ 新登場 – Amazon EC2 Mac インスタンスを使用した macOS、iOS、ipadOS、tvOS、watchOS アプリの構築とテスト
もともとの記事の日本語版。サービス開始に向けた担当者の思いはわかるものの、費用とかmacOS環境でどのあたりがカスタマイズされているのか(ソフトウェア的に)とか、実際に使うとどの程度の差があるのかといった情報はない。Macユーザーに対して「Amazonは敵じゃないんだよー」と訴えている以上の情報はない

Amazon EC2 Mac Instance を早速使ってみました
EC2の使い方がわかる記事。これを読まないと接続までの手順がわかりづらいものの、これを読んだからといってMac Instanceの実情がわかるというほどの情報量はない

macOSがクラウドで利用可能に――、AWSがMac Miniベースの「Amazon EC2 Mac Instances」を一般提供開始

文章書きのプロがいい感じにまとめている。「よくわからない人」向けにまとめた記事

AWSにMacインスタンスが追加。6コアCore i7搭載Mac miniをクラウドで利用可能に

ニュースリリースまとめただけ。書くのに30分もかけていない速報記事(たぶん)

AWSがMac miniのクラウド化を発表、Apple Silicon Mac miniの導入は2021年初頭か

サービス料金面では一番詳細な記事。Amazon EC2 Mac Instancesは秒単位で課金されるが、最低利用ラインが「24時間」になっているため、24時間を過ぎたら秒単位で課金計算されるということが明記されている

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