Piyomaru Software Booksの61冊目。基礎テクニック集25巻目の「Script分割と統合」を発売しました。本文32ページとなっています。7月ぐらいから書いていたので、割とこのシリーズの電子書籍では試行錯誤の期間が必要だったものです。ほぼ同時に3冊出ていますが、長期間書いて、途中で行き詰まって放り投げて、後から着手したら割とすぐに仕上がった….という感じでしょうか。
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何気ないAppleScriptを書いているだけでは直面しない問題なのですが、書いているスクリプトが「巨大」になると、いろいろ問題が出てきます。
それを避けるためには、Scriptを小分けにすること=分割することが必要です。さらによいことに、小分けにしたScriptは再利用が簡単になります。
そうして、さまざまな大きさのScriptを書いていると、途中である程度の機能の塊を取り出して動作検証する必要が出てきます。いわゆる「分解修理」(オーバーホール)という作業です。
部品単体で動作検証するのではなく、ハンドルとかエンジンとかトランスミッションといった、ある程度の機能の塊になっているものを、塊のまま取り出して、単独で動作確認できるようにしておく必要があります。
かように、Scriptの分割や結合は、割とAppleScriptの開発に欠かせない作業ノウハウなのです。
目次
■AppleScriptの分割単位と分割方法
AppleScriptの分割
AppleScriptの分割手段
Ⓐハンドラ、サブルーチン
ⒷScript Object❶
ⒷScript Object❷
ⒸAppleScriptライブラリ(物理分割)
ⒹScriptファイル分割(物理分割)
■AppleScriptの論理/物理分割の目的
AppleScriptは分割しないとリスクが高まる
目的①生産効率の向上
目的②記述/動作時の安定性の向上
目的③問題発生時に分解して動作検証しやすく
目的④異なるバージョンのアプリをサポート
分割したスクリプトは再利用性が高まる
■オーバーホール(分解修理)を前提とした、単体検証可能なAppleScriptのモジュール構成例
分解修理はよく発生します
ファイルを取り出して単独チェック
実戦レベルのScriptを例に、分解修理への備えを紹介
参考資料:書籍のデータ構造
1つの書類を処理(PDF出力→連結)するライブラリ