■AppleScriptとは
・Apple ComputerがHyperCardの記述言語、HyperScriptをプログラミング言語寄りに変更したものです
・GUIアプリケーションの操作、カスタマイズ、自動化などで使われるクライアントサイドのスクリプト言語のひとつです。macOS上のみで動作します。他のOS上では動作しません
・1993年末に最初のバージョンがリリースされました
・Objective-C(1984)よりは新しく、Swift(2014)よりは古い言語です
・インタプリタ型の言語であり、中間コードへの翻訳を行うことが「コンパイル」などと表示されていますが、あくまでもインタプリタ型です
・2020年12月現在、AppleScript v2.7が最新版のmacOS 11.xに搭載されています
・macOSにインストールされた状態でリリースされているため、それ自体をインストールする必要はありません
・文法は、Basic系あるいは英語に似ています。予約語が英語の連語(「be going to」のような)で構成されています
・さまざまな追加ライブラリが提供されていますが、個別にインストールする必要があります
・同時に複数のAppleScriptを実行することが可能です
・実行環境がいろいろあり、実行環境ごとにセキュリティの度合いが異なります
・統合開発環境はサードパーティ制のScript Debuggerを使うことになります
■AppleScriptのインストール
macOSをインストールすると最初から入っています
■AppleScriptの実行
スクリプトエディタを(/Applications/Utilitiesから)起動して、そこにScriptを入力して実行します
display dialog "Hello World!!"
★Click Here to Open This Script
「★Click Here to Open This Script」リンクをクリックするとスクリプトエディタが起動し、リストの内容がエディタに転送されます。
Terminal上からもosascriptコマンドで実行できますが、Terminalからの実行だと機能の大半が利用できないため、おすすめしません。
■AppleScriptの保存
スクリプト形式(.scpt)、スクリプトバンドル形式(.scptd)、アプレット形式(.app)、テキスト形式(.applescript)で保存できます。通常はスクリプト形式(.scpt)かスクリプトバンドル形式(.scptd)です。
実行環境によって、バンドル形式を認識しない場合がありますが、バンドル内にライブラリや実行ファイルを入れておけるのでバンドル形式のほうがよく使われます。