AppleがPDFViewのScripting Bridge関連データにバグを作り、レポートしても一向に直さないため、Mac App Storeに出しているものの、macOS 10.13以降のOSでは正常動作しない、Piyomaru Software謹製のPDF差分ブラウザ「Double PDF」。
Appleが作ったバグのせいで基礎的な動作が阻害されてしまっているので、機能アップは一切考えないで(機能アップ版として別のものを作っていたので)、Double PDFについては現在のOSで動くレベルで改修をすすめています(作業量が見えない、、、、)。
–> Demo Movie of Current Version of Double PDF v2.0 (on macOS 10.14.6)
AppleScriptの箱庭世界でモノを作っている分には環境変化は割と穏やかですが、直接Cocoaの機能に手を出しはじめると、OSバージョンごとの無意味な名称改変とか、予告なしの仕様変更とか、このような未改修のバグに直面することがあり、Mac OS X 10.3で「is in」という基礎的かつ重要な演算子にバグを作られた時と同質の負の感情を喚起されるものがあります。
正式にDevelopper Supportの窓口から詳細に症状を伝えてレポートしても無視されているので、AppleのDevelopper Supportもバグの報告でパンクしているということでしょうか。macOS 10.13以降、バグレポートしても返事も来ないのが日常化してしまったので(AppleScript関連ではないバグがほとんどなのですが)、バグを直す気がないんでしょうか。
▲macOS 10.14.6上で改修中。まだ画面操作まわりに着手しただけ
▲macOS 10.15.1上で動作確認。最近のmacOSはBetaで動作確認してもRelease版の品質がBeta以下なので、Beta上で確認する意義が、、、
Appleによって破壊された機能は、PDFViewまわりの基礎的な機能。
- (IBAction)goToFirstPage:(nullable id)sender; - (IBAction)goToLastPage:(nullable id)sender; - (IBAction)goToNextPage:(nullable id)sender; - (IBAction)goToPreviousPage:(nullable id)sender; @property (nonatomic, readonly, nullable) PDFPage *currentPage;
などです(他にもあるかも。いや、確実にある)。つまり、PDFビューワー機能を作ろうとすると、いろいろ苦労させられる状態です。
苦労が必要ということは、余計に処理時間が必要ということで、処理速度はオリジナル版よりも遅くなっています。とくに、PDFのページめくりが、、、
▲開発時に資料を作っておかなかったらもっと大変、、、、、