「AppleScript最新リファレンスv2.8」の作成で、一番手間がかかったのは、Markdownで書いた原稿をPagesに移し替えることでした。Markdownでは雑なレイアウトを作ることはできても、結局のところ「表」の制御がまったくできないために、Markdownで作り続けることは無理だと判断しました。掲載プログラムリストについても、行折り返しが不自然になる箇所があり、そのために全体の文字サイズが変わってしまうなどの「不可解な挙動」がいくつか見られました。
とっくの昔に結論が出ていたことですが、もう本作りにMarkdownは利用していません。
そして、作り直すさいにさまざまなコンテンツを再チェックすることで、なるべく間違いがなくなるように努めてきました。この表もその1つです。
昔作ってそのまま使い回してきましたが、Digital Hub Scriptingの箇所が不自然です。
Digital Hub ScriptingはmacOS 10.13の時点でSystem Eventsに移行した、と考えていました。でも、今日、ねんのために確認してみたら、
あれっ?(^ー^::
Digital Hub Scriptingについては、個人的な使用頻度がおそろしく低く、あまり使ってきませんでした。System EventsのSuites(命令群)の移り変わりについては割とチェックしてきたのですが、Digital Hub Scriptingについてはちょっと自信がありません。
手元の稼働状態にあるマシンで一番古いのはOS X 10.7.5の環境で、これをチェックしたところ、Digital Hub Scripting.osaxは存在していました。
バージョン1.7です。
macOS 13.6の環境でチェックしてみたところ、
あいかわらずバージョン1.7でした。もはや、初期のMac OS Xの環境については起動可能なものがない(か、確認に時間がかかる)ため、多分このような感じなのでは? というところでしょうか。OS X 10.6.8については未確認ですが、おそらく10.6.8の段階でDigital Hub Scripting.osaxは収録されていたことでしょう。
こんなところではないかと。もはや、考古学の領域ですが、勘違いで間違っていた部分を修正できたことは喜ばしいことです。ただ、この情報はほとんど誰も追いかけていないようなので、間違っていても怒られない気配が濃厚ではあります。