Archive for the 'BBEdit' Category

2017/07/04 Mac App Storeでアプリケーション「Double PDF」を販売開始

Mac App StoreでMac用アプリケーション「Double PDF」(1,080円)の販売を開始しました。すべてAppleScriptで書いたアプリケーションです。

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文字主体のPDF(電子ブックなど)やKeynoteなどのオフィス系アプリケーションで作成したPDFの差分チェック用ツールです。2つのPDFを同時にめくってチェックを行うのが基本的な機能で、差分を検出するために便利な機能が備わっています。

さて、なぜこのようなアプリケーションを作ったかという経緯についてご説明を。

同じデータ(Pages書類とかMarkdown書類とか)からPDFを作成するといっても、OSやアプリケーションのバージョンが変わると微妙に生成されるPDFは変わってきます(本当)。文字詰め、行間スペース、レイアウト順など、こまかいところは実に頻繁に変わります。

また、元データ自体に修正することがあるので、きちんと反映されているのか、修正点がよそに反映しないかどうかもPDF出力して、オリジナルと比較して確認したいところです。

こういう用途で真っ先に試してみるのは、Adobe Acrobat。PDFバージョン比較機能があるので試してみたところ、500ページぐらいのPDF本に対しては「微細な変化を検出しすぎる」こともあって、実務ではとても使えませんでした。とくに、不可視データの変化を検出しまくるので、Adobe Acrobatをこの用途に使うのはほぼ無理という判断に。

そこで、前のバージョンのOSで生成した本と現在のOS上で生成した本で変化が生じていないかをチェックするAppleScriptを書き、GUIまで作ってひととおり機能評価。SSDのマシンで動かした感じでは(MacBook Pro、MacBook Air)かなりいい印象でした。

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▲開発最初期バージョンの画面。ここから周囲のみなさまのダメ出しによりいろいろ試行錯誤を

PDFを画像として評価して差分をチェックするのはGPUImage.frameworkで行なっています。GPUの強力な機能がAppleScriptからでも手軽に呼び出せています。

PDF本文テキストの差分を表示するのは、外部アプリケーション「BBEdit」「TextWrangler」。Mac App Storeに提出する際のチェックで引っかかって外しましたが、初期版ではFileMergeやVimdiffなどを操作してテキストの差分を表示する機能もありました(削ってしまいましたが)。

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▲外部アプリケーション(BBEdit)による文字差分のブラウズ

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▲途中のバージョンにあった、Vimdiffによる文字差分のブラウズ(廃止)

Adobe Acrobatよりも軽快に動作し、差分チェックを「ソートした本文文字」(PDF出力時にレイアウト順がよく変わるので)、「本文文字そのまま」「プレビュー画像としてチェック」などの方式をとりまぜてさまざまなケースに対応できるようにしてみました。

よろしくお買い求めください!(告知が続いたのはたまたま、、、)

2017/02/14 Bare Bones SoftwareがTextWranglerを廃止してBBEditに一本化

Mac系の老舗ソフトウェア開発会社Bare Bones Softwareのフリー版テキストエディタ「TextWrangler」が廃止になり、BBEditに一本化されることが2017年初頭に発表になっていました。

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たまたま用事があって、Bare Bones Softwareに連絡をとったら「TextWranglerが廃止になった」ことを知りました。すぐにWebサイト上からダウンロードできなくなるわけではないとは思いますが、時間の問題でしょう。

ちなみに、BBEditは同社のWebサイトからお試し版がダウンロードできて、30日間無料で試用が可能です。30日をすぎたあとは、TextWrangler相当の永遠お試し版として使い続けられる様子です。

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たしかに、TextWranglerはBBEditの「お試し版」的な位置付けで開発され、広く愛用されたソフトウェアではありました。しかし昨今では、逆にTextWranglerの知名度が上がりすぎてBBEditへの移行を促す販促製品としてはふさわしくない存在になっていたことも事実であります。

自分の常用しているテキストエディタは、mi、TextWranglerの2本。どちらかといえば、TextWranglerの方が多いかなといったところ。

BBEditについては、「重そう」とか「HTMLコンテンツ作成系の不要な機能がいっぱいついていてメニューがごたごたしている」といった印象を持っていたのですが、(久しぶりに)実際に動かしてみると、それほど違いがあるわけでもないようです(メニューが少し多いかな、ぐらい?)。

AppleScript用語辞書について、TextWranglerをそれほど重箱の隅までつつきまくったわけではなかったのですが、比較してみたら(ささいな違いをのぞくと)31か所違っていました。BBEditの方が多機能です。

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ただ、TextWrangler用のAppleScriptはほぼそのままBBEdit用に転用できるので、何も考えないレベルで使いまわしが可能でしょう。